ある日、写真をホームページにアップしてからFacebookに同じ写真を再投稿するという面倒な作業を繰り返しながらイライラしていた。
席を立って、写真がアップされるまでうろうろしていた。
そしてチームに問いかけた。
「なぜこんな作業をいつまでもやらなければいけない。時間の無駄だ。自分のFacebookページから写真を取ってきて自動的にホームページにアップするのは不可能なのか?」
そうやって、EmbedSocialが生まれた。
私はこれが最初のSaaSビジネスだったから、甘く見ていた。
サービスを提供する会社からプロダクトを提供する企業への転換を甘く見ていたのだ。
私たちには10年以上に及びデジタルマーケティング業界での経験と、マクドナルドやマイクロソフトなどに代表される大手クライアントとの業務経験もあった。
既に数千を超えるウェブサイトのコンバーションレートの向上を何の技術的なノウハウもなしに、低コストでスピーディーに社会的証明を基に実現してきたのだ。
きっとそれほど難しいことではないだろう?
The Problem: バルカン半島にある小国で唯一のSaaS企業を興すのは、シンプルなことではなかった。
Solution: 経験豊かなSaaSアドバイザーを持つアドバイザリーボードを作る
しかし、私たちの現地での募集は早々に終了することとなる。みんなアウトソースビジネスで働いている。またSaaS分野で経験がある人材は一人も見つからなかった。
しかし、機会が訪れた。
TechCrunch Disruptに出席するためにベルリンに旅行する機会があったのだ。
12月のベルリンの寒夜に、すべてが変わった。
そこで何が起こったのか。
その夜の予定:クリスマスマーケットに寄ってグリューワインを一杯飲んでから、現地のコンサルティング会社が開催するスケーリング戦略についてのイベントに参加する。
私たちにはとても魅力的なトピックだった。私の出身地マケドニアでは、あまり話すトピックではなかったのだ。
いつものように余裕をもって到着し、前列に着席しわくわくしていた。
そして…
2人の女性が前にあるテレビの電源を入れる。数秒後、サンフランシスコでやっているイベントを流すだけだ、とパッと気づく。
とてもがっかりした。
私たちは頑張って聞こうとした。しかし、それはとてもひどいものだったで、私たちは早々に出て行くことを決めた。
どうしても一日の学びが終わっていないままで不満だったのでイベントブライトのアプリで検索。近くで10分後に似たようなイベントが始まる事を知る。
地下鉄で2、3駅移動し、The Family に到着した。
シャビーシックな内装で、床にタペストリー、おばあちゃんちにありそうな鏡と。。。フェザーかよ?!
そこで、ロゴを見かけた。
なにか、別格、抜群のロゴ。
この内装と展示しているアートですべてが並外れているという印象を与えられるビジョンは尊敬するしかない。
We loved it.
プレゼンテーションはすぐに始まった。なんと素晴らしい発表だったか。実際に企業をスケーリングしたことのある創業者の話とそれにつながる実りあるディスカッションに夢中になった。
「インキュベータではない」
「アクセラレータでもない」
「ベンチャーキャピタルでもない」
「ブースストラップはできるだけ長く」
「ファミリーを一生信じる」
「それぞれに合わせた、1対1のスケーリング補助」
「起業家を養い、意識を変える」
「インフラを整備し、スケーラビリティを重んじる」
「スマートな投資家への紹介を優先する。何故なら意欲はお金を要するから。」
すべての理念が私たちの信念にすぐに響く。
私たちは、卓球台やレトロゲーム機だけで興奮するスタートアップではない。そういうのはもう卒業した(していないけど)。
私たちは、スケーリングを学びたいスタートアップだ。
私たちのミッションをより鋭く、戦略をより明白にするように導いてくれる人材とつながりたい。
実際にやったことある人と。
私たちは自然に成長しつつではあったが、戦略と成長の加速を手伝ってもらう必要がある帰路に至っていた。
そうやって、エミリーとルーと少しチャットで話した。
The Familyは私たちの次のjourneyにピッタリだ。私たちが探していたSaasアドバイザーなのだ。
Saas不足な母国に帰り、色々調べたり、今後の戦略についてブレストしたりして、ザ・ファミリーに入会するかしないかを考えていた。
まあ、ホームページのこの画面にも影響されたかもしれないけど(笑)
数日後、申請手続きを開始。クリスマス時期の直前に・・
20日後、新しい「ファミリー」とシャトーでの週末ミーティングに出席するため、パリへの飛行機に乗っていた。
何を期待したらいいのか、よく分からなかった。
だが、早速それは明らかになった。素晴らしい人と会い、knowledge bombsを共有し、欧州各国から来た創業者から学び、そしてもちろん、最高のブルゴーニュワインを味わった。
そのたったの2日間で、すべてが見えてきた。
会った人は、実際に話を聞いてくれて、ちゃんと理解してくれて、スケーリングしたいという希望を実現できるように手伝ってくれる人だった。
目的が明確になり、目的までの段階も把握できた。
私たちのその経験を物語るイメージ(familyメンバーのフロリアンより)
ザ・ファミリーでは、物事が進むのが早い。ありがとう 私たちの偉大な指導者のバルタザール。私たちは既に私たちのプラットフォームにおいて大幅なアップグレードを決断している。
彼は、成功への道を把握しており、マケドニアの小さな企業をグローバル的に成功した会社にする過程を明らかに楽しんでいる。
彼はこういった:
「規模の大きい市場で問題点をピンポイントで判断し、プロダクトを作り、問題点を解決しようとするというあなたたちの能力に投資する」
ザ・ファミリーに入会することで、考え方をより大きく、早く、効率よくするように促された。
一般道の代わりに高速道路を使用することを私たちは決定した。
2ヶ月後、収益が倍になっていて、インスタグラムストーリーの最初のプラットフォームであるEmbedStoriesを発表し、日本での営業を始めて、より多くの社員を募集しているという調子の良い現状だ。
今後が楽しみで、私たちの物語が他の創業者にインスピレーションを与えることを祈っている。
意志があるところに道あり。諦めないのが一番。
それこそ、起業家のやり方。
Nikola Bojkov – EmbedSocial CEO
17 Apr 2018 Tuesday
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http://diamond.jp/articles/-/151433