Instagramリールが過小評価され、TikTokの二番煎じとみなされていた時代はとうの昔に過ぎ去りました。今では、Instagramリールは貴重で超強力な資産であり、Instagramストーリーに続くマーケティングのゲームチェンジャーと言うべきもので、大企業や中小企業のブランド認知度やエンゲージメントを高めるのに役立ちます。
しかし、リールのような短尺動画を作るにはちょっとしたコツやクリエイティビティが必要です。特に企業アカウントの場合はネタ切れに悩むこともあるかもしれません。もし皆さんが企業アカウントの担当者で日々お悩みなら、このブログにたどり着いたのは正解です!お役に立てると思います。
インスタグラムのリールとは、最大で90秒間の動画を作成できる機能です。コマ撮りした動画を組み合わせることができたり、早送りやスロー再生、ARエフェクトなどの編集機能が豊富なことが特徴です。
同じく短尺動画で有名なTiktokと共に10~20代の若者が中心に利用しており、フォロワー外にも拡散しやすいため「バズ」のきっかけになることが多い投稿フォーマットです。
インスタグラムのリールをウェブサイトの埋め込んで表示すれば、インスタグラムユーザーだけでなく、ウェブサイトの訪問者にもリール動画で企業からのメッセージを伝えることが出来ます。インスタグラムのリールは誰でも簡単に短尺動画を作成して投稿できますが、「ネタ切れ」に悩むことがあるかもしれません。
そこで以下に15個のリール動画作成のアイディアを挙げてみましたので、これらを参考に、どんどん新しい動画を投稿して公開しましょう。そして、せっかく作った動画ですから、ウェブサイトでも公開して企業や商品のアピールに最大限活用しましょう。
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フォロワーに普段は見られないような商品開発やイベントの舞台裏や撮影現場を公開してみましょう。あなたの製品がどのように作られ、あなたの作品が何から構成されているのか、フォロワーの好奇心を満たすことができます。
物事がどのように行われるかを知りたがっている人は多いので、時間をかけて共有するようにしましょう。このようなコンテンツを作成することで、フォロワーとのコミュニケーションを創出することができます。
例えば小学館の雑誌のOggiの編集部のインスタグラムアカウントでは、以下のようなバックシーン動画を公開して、効果的に雑誌のPRを行っています。
フォロワーや顧客からよくある質問に、リール動画で答えてみましょう。潜在的な顧客の悩みに答えることで、皆さんがフォロワーや顧客を大切にしていることを示すことができ、結果として企業への信頼感を醸成することにつながります。
コンテンツクリエイターでフィットネスインストラクターのSyattは、彼のリールにおいて、より多くのオーディエンスが持つ最も一般的な質問の1つに対処しています。
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〇〇のやり方、△△の読み方、などなど、何かのやり方についてのリール動画を公開すれば、より多くのターゲットオーディエンスを惹きつけるための素晴らしいチャンスとなります。
例えば、INCIリスト(すべての化粧品が何から構成されているか)の読み方を潜在顧客に教えるリールを制作しているブランド「The Inkey List」を例にとってみましょう。
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フォロワーから来たコメントにリールをつけて返信するのも、フォロワーとのコミュニケーションや、あるトピックについて周知するための素晴らしい方法です。
例えば、自分たちの商品の使い方について質問が来た場合に、リール動画を通じてその回答をするといった方法です。
もしあなたが自分でビジネスを立ち上げたことがあったり、自分でお店などを経営しているなら、自分自身について、ブランドの価値観について、Instagramビジネスを始めたきっかけについて、そして現在に至る経緯について、個人的な情報とビジネスを重ねて情報発信してみましょう。
これは、ビジネスをより身近に感じてもらうために有用な手段であり、本物の方法でフォロワーと強い絆を作り、新しいファンを集めるのに役立ち、さらにはより多くの信頼を築くことができます。
インフルエンサー(メジャーなインフルエンサー、あるいはマイクロインフルエンサー)と協力して、あなたのブランドのためにリールを作成してもらうことは、非常に強力なアセットとなります。もちろん、今や多くの人にとってインフルエンサーはフルタイムの仕事となっています。
主な利点は、フォロワー以外のより多くの人々にリーチし、エンゲージすることです。
例えば、アパレルブランド「Vitality」は、ファッションインフルエンサーとコラボして服のプロモーションを行いました。
チームメンバーにスポットライトを当て、ブランドに顔を持たせてください。
そうすることで、人々が認識され、その功績を称えられるので、視聴者とチームとのより強い結びつきを築くことができるのです。
例えば、アパレルブランドのVerveを例に挙げると、リールでフォロワーにトロントチーム(誰がいて、どんな役割なのか)を紹介しました。
多くの人が言うように、「sharing is caring -共有は思いやり」です。
顧客に配慮する方法はいくつもありますが、そのうちのひとつが、自分が最もよく知っていることに関するヒントやコツを共有することであり、そうすることで顧客が自分でできるようになるのを助けることです。さらに、これは信頼を築き、エンゲージメントを高めるのに役立ちます。
例えば、美容院などのアカウントでヘアスタイルやセルフカットの方法を教えるリール動画を共有している例があります。
今は、透明性の高いビジネスを求める人が増えているので、何かのやり方(裏側)を見せることはとても重要です。そのひとつが、注文品の梱包の様子です。商品、梱包の手間、環境に配慮した梱包、より魅力的な梱包、細部へのこだわりなど、さまざまな側面を紹介することができます。
例えば、ママ向けのセルフケアギフトを販売している「Mama Moments」の場合、「パックオーダー」のリールでは、カスタムボックスの中身を紹介しています。
チェックリスト系のリール動画は、視聴者に何かを教えたり、あるプロセスを案内するための素晴らしい手段です。このタイプのリールでは、あなたが販売/宣伝しているものによって、さまざまなアイデアをカバーすることができます。物事の進め方を紹介したり、製品の優れた特徴を紹介したり、食品の目利きの仕方を紹介したり、一日の始まりを紹介したりと、選択肢は本当に無限大です。トレンドの曲を選んで、ぜひ作ってみましょう!
広告やソーシャルメディアの投稿でキャンペーンを宣伝するのもよいのですが、Instagramのリール動画を活用して拡散する方法のほうが、今っぽいと言えます。
特定のキャンペーンを中心にリールを作成することで、そのトピックに関する認知度を高め、より多くのオーディエンスにリーチし、より効果的に人々とエンゲージすることができます。
ネタに困ったときはこれ。季節に関するリール動画を作ってみましょう。
例えば、コカ・コーラ社のクリスマスキャンペーンや、秋のハロウィンキャンペーンなどがこれにあたります。
自分の住んでいる場所で、どのように季節を活用できるかを考え、リールを作りましょう。季節を活用して、季節商品/エクストラサービスのプロモーションに役立てましょう。
例えば、文房具を製造しているモレスキンを例にとってみましょう。春になると、桜のノートブック「サクラ」コレクションが限定発売されます。このリールを使って、ユニークで魅力的な商品をアピールしています。
ある調査データによると、ソーシャルメディアチャンネルにおけるUGCの投稿は、ブランドが制作したコンテンツよりも35%高いエンゲージメント率を誇っています。
さらに、92%の消費者が、他のどの情報源よりも他人からの推薦を信頼しています。
もしあなたがまだUGCを使ったInstagramリールを作っていないのなら、ぜひ取り組んでみましょう。
例えば、「The Inkey List」と、そのユーザーの一人が作成した、ある製品の使い方とそのメリットについてのリールを例に挙げます。
シンプルなアイディアですが、売上に直接貢献しやすい情報をリールで投稿する方法です。
この手の動画は手軽に作れます。トレンド曲の一部を選択し、ブランドの価値やメッセージに沿った形で、そのセールや特別割引、景品などを宣伝するためのリールを作成しましょう。
ソーシャルメディアの世界では、多くのアイディアはすぐにまねされます。また多くの情報に触れている消費者は、当たり前であったり、優等生的なトピックスにも飽きています。そのためオリジナリティがあったり、率直な意見を述べているコンテンツが、これまで以上に高く評価されます。
そのため怖がらずに、視聴者やあなた自身(あなたの興味や宣伝しているもの)に関連したリールで試してみてください。大胆であることは、あなたを素晴らしい場所に連れて行くことができます。
SNSへの投稿は楽しい反面、定期的に投稿するには工夫が必要です。今回は企業のインスタグラム担当者がリール動画を作成する際のヒントになりそうな15のアイディアをご紹介してみました。ぜひご活用ください。