📋 この記事のポイント
実際のユーザーが作成した投稿や口コミ(UGC)をマーケティング活動に活用しようと方法を検討する際に、「LLM(AI)でWebサイト用のUGCセクションを作れないか」と思ったことはありませんか?ChatGPT、Claude、Gemini——いずれもコードを書けますし、HTMLもCSSも生成できます。それなら、わざわざ専用のUGCツールを導入する必要があるのだろうか、と。
この記事は、その素朴な疑問に対する検証レポートです。
非エンジニアのマーケターがClaudeに「Instagramセクションを作って」と頼んだら何が起きるかを、実際に試してみました。結論を先に言うと、Claudeが返してくるのは「見た目60点、運用としては0点」のコードでした。なぜそう言い切れるのか、4つの具体的な理由を紹介します。
そして、まったく同じプロンプトをUGCツールEmbedSocialのAIセクションジェネレーターに投げた場合の比較から、どこまでLLMで完結し、どこからUGCツールが必要になるのか考察してみたいと思います。
UGCセクションをサイトに追加したいと思ったとき、最初に頭をよぎる選択肢は、もはやUGC専用ツールだけではありません。ChatGPT、Claude、Gemini——どれも無料で使えて、HTMLもCSSも書ける。「契約する前に、AIで作れないか試してみよう」と考えるのは自然な流れです。
LLMはこの2年で急速に賢くなり、「コードが書けない人でも、AIに頼めば動くWebコンポーネントが手に入る」という期待が広がっています。実際、シンプルなセクションのHTMLなら、ChatGPTに頼んだだけで数秒で出てきます。
そこで率直な疑問が浮かびます——LLMはどこまでUGCセクションを作れるのか?UGCツールはまだ必要なのか?
その答えを、実際に試してみました。
検証で使ったプロンプトはシンプルで、以下の通りです。筆者はエンジニアではないので、追加で「Instagram Graph APIをOAuth認証で叩いて…」のような技術仕様は一切添えていません。マーケターが日常的にClaudeに投げる粒度の、ごく普通の指示です。なお今回はClaudeで試しましたが、ChatGPT・Geminiでも結果の傾向は同じになります。
「アパレルブランドのWebサイト用に、Instagramセクションを作って。お客様の着用写真投稿を表示したいです」
Claudeは数秒で、3列×3行のグリッドレイアウトのHTMLを返してきました。ヘッダーにはセクションタイトル、正方形のカードが並ぶ投稿画像エリアと、フッターには「Instagramでもっと見る」というCTAボタンが設置されたデザインです。
これを見て、シンプルなプロンプト一つでこれを作ってくれるのはすごいけど、実際には使えないな、と感じたはずです。このアウトプットには、UGCセクションを実際に作って運用するには解決しなくてはならないいくつかの問題があるからです。
カードに表示されているのは色付きの背景にCustomer Photoと書かれただけのプレースホルダです。実際のお客様の着用写真は1枚も入っていません。
Claudeのソースコードを開いて確認すると、<img src="customer1.jpg"> のようなダミーパスが書かれているだけ。サイトに貼り付けても、リンク切れのグレーボックスが表示されるか、Claude自身が生成した抽象的なプレースホルダ画像が出るだけです。これは、現在LLM自身で実在のSNS投稿画像を取得することできないからです。
投稿カードの右上に表示されている@mika_styleなどのユーザー名は「それっぽい」架空のユーザー名です。またキャプションや口コミを表示するデザインを指定した場合も、当然AIが想像で書いた架空のテキストが使われます。
UGCの活用の目的であるソーシャルプルーフ(社会的証明)の明示の本質は、「本物の人間が、本物の体験を語る」ことにあります。AIが中身を生成した時点で、それはもはやソーシャルプルーフではなく、さらに日本国内では虚偽広告として扱われかねません。
UGCセクションは、本物の投稿や口コミで構成されなければならないのです。ここが、UGCをマーケティングで扱う際の難しい一面でもあります。
日本の景品表示法では、実際の利用者ではない者を利用者として表示することは「優良誤認表示」(景表法5条1号)に該当する可能性があります。さらに2023年10月施行のステルスマーケティング規制でも、実在しない利用者を利用者として表示する行為は明確に違法と整理されています。化粧品・健康食品メーカーが「お客様の声」として無関係なモデル写真と捏造コメントを使い、消費者庁から措置命令を受けた事例も実際に複数あります。この問題は、ブランド毀損のリスクと法的リスクの両方を抱える、最も重い問題です。
お客様の着用写真などInstagramのUGC投稿をWebサイトに取り込むには、APIを通じた連携が必要になります。しかし今回のプロンプトでClaudeが生成したのは100%静的なHTMLです。Instagram Graph APIへの接続コード、認証トークンの管理、ハッシュタグ監視は、一行も含まれていません。
「それならAPIに接続するコードも書いて」と追加でお願いしても、LLMにできるのはコードの提案までです。実際にAPI接続を行うには、Meta開発者アカウントの取得、アプリ審査の通過、アクセストークンの定期更新、APIレート制限の管理、利用規約変更への対応が必要で、これらの運用作業はLLMには代行できません。コードが書けることと、APIが動き続ける状態を作ることは、根本的に違う仕事です。
今回生成されたUGCセクションは投稿を表示するためのフレームだけが含まれており、お客様から「サイトに掲載してもいいですよ」という許諾を取る仕組みは含まれていません。
Instagramの利用規約および著作権法・肖像権法の観点から、他人の投稿を無断で商用Webサイトに埋め込むことには重大な権利侵害リスクが伴います。お客様の写真を許諾なしに使えば、著作権侵害・肖像権侵害・プラットフォーム利用規約違反の三重リスクを抱えます。
プロンプトにその点を入れていないので当たり前ではありますが、ClaudeのHTMLには、許諾申請のワークフローが存在しません。実際にUGCを活用するには、投稿者に利用を申し入れ、許可をもらったものだけを表示するという運用ワークフローが必要となるのですが、これは別途構築する必要があります。
これがClaudeに「Instagramセクションを作って」と頼んだ結果のすべてです。視覚的にはそれっぽいものが出てきますが、ソーシャルプルーフとしての要件、法的コンプライアンス、運用の持続性、いずれも満たしていません。
「ChatGPTでもGeminiでも、結果は変わるのでは?」と思われたかもしれませんが、結論は同じです。LLM単体(チャットUIで質問するだけの使い方)では、実在のAPIに接続することも、許諾を取ることも、継続して運用することも、現時点では難しい状況です。
もちろん、最近広がっているMCP(Model Context Protocol)や、Dify・Zapierといった連携ツールを使えば、LLMに「手足(外部API)」を与えることは技術的に可能です。しかし、正確にいうならこうことです:
「それはエンジニアがUGCツールの『部品』を作れるようになっただけであり、完成された『サービス(運用基盤)』を手に入れたわけではない」
実際、これらを組み合わせて自作しようとすると、即座に次の壁に突き当たります。
つまり、外部連携技術を使えば「自社でUGCツールをゼロから開発・保守すること」は可能ですが、それはもはやマーケターの仕事の範疇を超えています。本物のUGCを安全に動かし続けるには、LLMの外側に、信頼できる「UGC運用基盤」を導入することが、現在の最適解と言えるでしょう。必要なのです。
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ここまで読んで「じゃあLLMはUGCセクション作成には使い物にならないのか」と思われたかもしれません。それは全く違います。LLMが得意な領域は確実にあります。
現時点でLLMとUGCツールは「役割分担の関係」として捉えるのが現実的です。マーケターにとって、LLMは強力な相棒になり得ます。
LLMが得意なのは、たとえば以下のような領域です。
例えば既存のお客様のUGCを手動で5件入れる用のレイアウトを作るなら、ClaudeやChatGPTで十分です。レスポンシブ対応も綺麗にやってくれますし、ブランドカラーを伝えれば配色も合わせてくれます。つまり他のプラットフォームとの連携が必要でなく、またすでに利用許諾を得ているコンテンツを利用するのであれば、LLMで解決できるはずです。
UGCセクションの見出し、リード文、CTAボタンのテキスト案を出してもらうのは、LLMの最も得意な使い方の一つです。UGCセクションには魅力的なコピーが表示されることが多いですが、これを10案、20案と量産できるのもLLMの強みです。
EmbedSocialなどのUGCツールで集め大量の口コミやSNS投稿から、よく言及されるポイントや全体的なトレンドを読むための感情分析などを行うにはLLMは非常に優秀です。
「次のキャンペーンで使うハッシュタグ案を10個出して」「お客様参加型のコンテストアイデアを考えて」「インスタグラマー起用の企画書ドラフトを書いて」など、企画段階の壁打ちパートナーとして優秀です。
EmbedSocialなどのUGCツールが出力したウィジェットHTMLを「うちのサイトのフォントに合わせて調整して」「モバイルでの表示を縦並びにして」と頼むのも問題なく動きます。
つまり、LLMは「設計・コピー・編集の相棒」として優秀で、UGC運用の本体はUGC専用ツールに任せる——これが2026年時点の現実的な棲み分けです。
なお、Claudeのバージョンや使用環境によっては、さらに精巧なUGCセクションのコードが生成できます。実際に、UGCに関連するナレッジやスキルを取り込んで使えるClaudeのデスクトップ環境(Cowork機能など)で同じプロンプトを試したところ、フィルタータブ、ショッパブル機能、モーダル展開、商品リスト表示まで含む、かなり見た目の整ったUGCセクションをAIが書き上げてくれることを確認しています。
ところがそうしたケースでも、Claude自身が応答の中で「本番では posts 配列を実際の Instagram Graph API レスポンスに置き換える必要があります」「商品タグは外部のUGC管理ツールやコマースAPIと連携することで動かせる構造になっています」といった注釈を添えてくることが多くあります。
つまり、生成されるUIがどれだけ精巧でも、実データの取得・API連携・許諾管理・商品タグ紐付けはClaudeの外側にあるUGC運用基盤に依存するという構造は変わりません。コードがどれだけ見栄え良く整っていても、本物のUGCを動かすには、その下にUGC運用基盤が必要なのです。
Claudeに投げたのとまったく同じプロンプト——「アパレルブランドのWebサイト用に、Instagramセクションを作って。お客様の着用写真投稿を表示したいです」を、今度はUGC専用ツールであるEmbedSocialのAIセクションジェネレーターに入力します。表示する投稿は、あるブランドの@メンションおよび#ハッシュタグ付き投稿になるようあらかじめ設定されています。
結果がこちらです。
並んでいるのは、実際のInstagram投稿です。プレースホルダではなく、実際のInstagramに投稿されていて、あるブランドの@メンションおよび#ハッシュタグ付き投稿が表示されています。
プロンプトに細かいデザイン指示が入っていなかったので少し不揃いな感じがしますが、間違いなく最初のプロンプト一つでInstagramのUGCセクションが作れました。EmbedSocialはここから自然言語でAIに指示するだけでシ(バイブコーディング)でデザインを修正することができます。
もちろんEmbedSocialを使うには、プロンプトでデザインを指示する前にアカウントを作りInstagramと接続しておくことが必要です。しかし一度アカウントを設定してしまえば、非エンジニアのマーケターでもプロンプト一つで実用的なUGCセクションがいつでも簡単に作成できるようになります。
そして決定的に重要なのは、このフィードが今後も自動で更新され続けるという点です。お客様が新しく投稿してくれれば、サイト側でコードを書き換える必要なく、最新のコンテンツが反映されます。これがUGC専用ツールでしかできない運用です。
EmbedSocialでは、接続済みのプラットフォームが1つのダッシュボードから一元管理できます。Instagram、Facebook、Google、X(旧Twitter),
TikTokなど、常時API接続されており、新しい投稿があれば自動でフィードに反映されます。マーケターが手動でHTMLを書き換える必要はゼロです。
さまざまなソーシャルメディアプラットフォームと接続している場合、プラットフォーム側がAPIの仕様を変更したり、トークンが切れたりして、接続をやり直す必要が頻繁にあります。これら問題もEmbedSocialはそれを即座に検知し、ワンクリックで再認証できる「リフレッシュ」機能を提供することで、安定的なUGCセクション運用を維持することができます。こういった運用監視レイヤーは、専用ツールならではの強みでしょう。
EmbedSocialの「UGC利用許諾」機能は、ブランドをタグ付け/メンションしたお客様の投稿を自動で追跡し、許諾申請の対象として一覧化します。運用が進むにつれて追跡対象は数百単位に膨らみますが、それぞれの投稿について「許諾済み」「未承認」「拒否」のステータス、ウィジェットでの表示設定、承認日、リクエスト日が一画面で全部見える設計です。
利用許諾取得の仕組みは簡単で、「許諾をリクエスト」をクリックすると表示されるリクエスト設定画面で、依頼文や依頼方法をガイドに従って入力するだけです。ユーザーがこれに返信する形で許可を出せば、UGCとして安心して活用することができます。
EmbedSocialが対応するUGCソースは、Instagram単体ではなく、12以上のプラットフォームにまたがります。Instagram、TikTok、YouTube、X(旧Twitter)、Facebook、Threadsなど主要SNSはもちろん、Googleレビュー、Trustpilotといったレビュープラットフォーム、Pinterest、LinkedIn、Vimeoまでカバーしています。
さらに、各プラットフォーム内でも複数のフィードタイプを使い分けられます。Instagramだけでも5種類——「@ビジネス(自社アカウント投稿の表示)」「#ハッシュタグ(特定タグの全投稿)」「@メンション(自社をメンションした投稿)」「@ストーリー」「URLで投稿を追加」——を選択でき、これらを組み合わせて1つのウィジェットに表示することもできます。
Claudeで同じレベルの柔軟性を実現しようとすると、それぞれのプラットフォームに対する個別のAPI連携を一から構築する必要があります。Instagram Graph API、TikTok Display API、YouTube Data API、X API、Google Business Profile API、Trustpilot API…それぞれの認証フロー、レート制限、データ形式、エラー処理、利用規約変更への追従を、コード上で全部書き、メンテし続ける——プロのエンジニアでも数週間〜数ヶ月単位の作業です。
EmbedSocialはこのインフラレイヤーを丸ごと吸収しており、マーケターはただ「どのソースを使うか」を選ぶだけ。「コードを書く」と「運用可能な状態を作る」の差は、ここでも明確に現れます。
完成したセクションをサイトに組み込む段階でも、EmbedSocialの設計思想は一貫しています。「ウィジェット埋め込み」パネルでは、サイトの構造や使っているCMSに合わせて、5種類の埋め込み方法から選べます。
さらにSPA/Ajax動的読み込み対応のチェックボックスがあり、Next.js・React・Vueなどモダンフレームワークで構築されたサイトでも正しく動作します。Claudeが生成した素の<script>タグは、こうしたSPAでは多くの場合うまく動きません。EmbedSocialは現代の技術スタックを真摯に追従しています。
今回の検証で出てきた結果の違いを、観点別に並べると以下のようになります。
「コードが書けること」と「UGCが運用される状態を作ること」は、根本的に違う仕事である——ということが、この対比から浮かび上がります。
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ここまでで「LLMができること」と「EmbedSocialでしかできないこと」の境界が見えてきました。マーケターが日常的に直面する11のユースケース別に整理すると、次のようになります。
凡例:◎=完全対応、△=一部可能、×=不可能
このマトリクスから読み取れる構造は明快です。コードを書くだけで成立する作業(静的セクション、コピーライティング、戦略ブレスト)はLLMが得意で、外部API接続・継続運用・法的コンプライアンスが絡む作業(リアルタイム収集、許諾管理、モデレーション、アナリティクス)はUGC専用ツールでしか実現できない——という棲み分けが浮かび上がります。
特にハッシュタグキャンペーン・許諾申請・ショッパブルECの3領域は、EmbedSocialの差別化が際立つ用途です。これらをLLMで模倣しようとすると、生成されるのは「コードの仕様書」であって、「動くサービス」ではありません。
ここまで見てきたように、LLMとUGCツールは「どちらが優れているか」ではなく「何に使うか」で住み分けるのが現実解です。
おすすめの使い分けはシンプルです。
LLMで設計・コピー・戦略を作る——キャンペーンのコンセプト、ハッシュタグ案、お客様の声セクションの見出し、レビュー文の要約、ウィジェットHTMLのカスタマイズ。これらはLLMが圧倒的に得意です。
EmbedSocialでUGCの収集・許諾・表示・分析を運用する——Instagram連携、Googleレビュー収集、許諾申請、ウィジェット埋め込み、CTR計測。これらはUGC専用ツールでしか動きません。
LLMで戦略やコピーを練り、EmbedSocialで運用に乗せる——両者の強みを補完する形で組み合わせるのが、AI時代のUGCマーケティングのもっとも実用的なアプローチです。
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