インスタグラムのストーリーズ(ストーリー)は24時間限定で写真や動画を公開できるインスタグラムの人気機能です。様々なスタンプなどが使えたりライブ配信もできることから、閲覧者との双方向のコミュニケーションを図ることができます。今回はインスタグラムストーリーズの投稿や保存方法から、ビジネスでの活用策まで、網羅的に解説します。
注)インスタグラム「ストーリーズ」が正式な名称ですが、本記事では一般的に使われているストーリーという名称も使用しています。
インスタグラムストーリーは、インスタのアプリを通じて、ユーザーが写真や動画を24時間限定で公開できる機能です。投稿は時間が経つと自動的に消え、フィルターやステッカー、テキストを追加してパーソナライズすることができます。
また、ライブ動画の配信も可能で、友達やフォロワーとの相互やり取り、インタラクティブなコミュニケーションを楽しむことができます。
ストーリーズは、ユーザーの関心を引きつけ、エンゲージメントを高めるための有効な手段として人気です。
インスタグラムストーリーの最も注目すべき特徴は、投稿の公開が24時間限定である点にあります。
24時間後に自動的に消えるコンテンツは、ユーザーの興味を引きつけるために効果的です。24時間しか見られないとなれば、フォロワーはより注意深く頻繁に皆さんのアカウントを見るようになり、アカウントの閲覧に良い効果をもたらすことが期待できます。
さらにほぼリアルタイムのコミュニケーションを促すことができ、フォロワーとのコミュニケーションを強化することができます。
そのためストーリーはビジネスアカウントにとって、とても有効なマーケティングツールということもできます。
なお、ストーリーはもちろん保存することもできます。保存方法はこの後のセクションでご紹介します。
もう一つのストーリーの特徴は、皆さんが投稿するストーリーズを見ることができる範囲を、すべてのフォロワーか、またはある特定の人にするか設定できることにあります。
この「親しい友達」選択機能は、投稿を一般公開せずに身近な人々と瞬間を共有することを可能にし、より個人的かつ意味のあるコミュニケーションを促進します。公開範囲を絞ることで、ユーザーは安心して自己表現を楽しむことができ、セキュリティやプライバシーの懸念を軽減することが可能になります。
この機能はマーケティング上でも多くのメリットを提供します。特定のターゲットオーディエンスや忠実なフォロワーにカスタマイズされたコンテンツを提供することで、ブランドはより深い関係を構築し、ユーザーエンゲージメントを高めることができます。
このようにパーソナライズされたアプローチは、顧客の信頼を得るためのもので、限定的なプロモーションや製品の先行リリースの告知など、特別感を演出するマーケティング戦略に効果的です。
さらに、インスタグラムのストーリーズが持つ「足あと」機能、すなわち「閲覧者リスト」は、あなたのストーリーを誰が見たかを確認できる有用な機能です。ストーリーを投稿した後、そのストーリーを見た人のリストを見ることができます。
この「足あと」機能により、ビジネスアカウントはどのようなユーザーがストーリーに興味を持っているかを把握し、その情報をマーケティング戦略に活かすことが可能です。個人ユーザーにとっては、友人やフォロワーが自分のストーリーにどの程度関心を持っているかを知ることができます。
閲覧者の確認方法はこの後のセクションでご紹介します。
インスタの投稿や説明文には外部のリンクをはることができません。しかし、ストーリーはスタンプを利用してリンクをはることができます。
ストーリーの投稿ごとに、外部のサイトなどにリンクさせることができるため、インスタグラム内にとどまらず幅広いデジタルコンテンツを見ている人に提供することができます。
インスタグラムストーリーは、以下のステップで投稿することができます。
1.Instagramアプリを開く: スマートフォンでInstagramアプリを開きます。
2.ストーリー作成画面を開く: アプリを開いたら、画面左上にあるプロフィール写真をタップして「ストーリーズに追加」画面に進みます。
またはホーム画面下のナビゲーションバーから「+」のアイコンをタップして、新規投稿作成画面に進み、下の方に表示されるメニューから「ストーリーズ」を選んで「ストーリーズに追加」ページ進みます。
3.動画像を撮るか選ぶ: 新しく撮影した動画像でストーリーズを作る場合はカメラのアイコンをタップします。すでに撮影済みの場合は、使いたい画像をタップして選びます。
4.編集を加える: ストーリーズにいろいろな加工をして編集します。以下のような編集機能が使えます。作成画面の上部や左側にこれらの機能のボタンがありますのでタップしてください。
6.設定の確認と投稿: 投稿する前に、投稿を見ることができる人を設定します。画面下のアイコンをタップして設定します。
「ストーリーズ」をタップするとすぐにすべての人に公開されます。
「親しい人」をタップすると、公開する人を選ぶことができます
→は上記と同じ設定と、さらに、特定の相手にメッセージとして送信するオプションを設定できます。希望の方法を選んで「シェア」をタップします。
これでインスタグラムのストーリーが投稿されます。
基本のストーリー投稿ができるようになった後は、さらに魅力的なインスタグラムストーリーを作ることを目指しましょう。
魅力的なストーリーを作るには、以下のポイントが重要です。
クリアで鮮明なビジュアルは、視聴者を引きつけます。例えば、高解像度のカメラで撮影した画像や、スムーズなフレームレートで撮影した動画などがあげられます。視覚的魅力は、ストーリーズを際立たせる基本です。
ある一日の出来事や、製品の使用方法を紹介するショートクリップを通じて物語を伝えることで、視聴者の興味を惹きます。
実際に、ブランドが新製品の使い方をステップバイステップで示すストーリーは、視聴者に役立つ情報を提供しながら関心を引きます。
ストーリーにテキストオーバーレイを加えることで、メッセージを明確に伝えることができます。絵文字や動きのあるテキストは、ストーリーに感情的な要素を加えて、視聴者の関与を促します。
ARフィルターやインタラクティブなポーリングステッカーを使って、視聴者とのエンゲージメントを高めます。例えば、旅行中にロケーション特有のフィルターを使うことで、その場の雰囲気を伝えることができます。
独自の色使い、フォント、スタイルを通して個人の趣味やブランドイメージを表現することで、視聴者に一貫性と認識を与えます。たとえば、エコフレンドリーなブランドが自然の美しさを強調するストーリーを作成することで、その価値観を伝えることができます。
クイズや質問ステッカーを使用して、視聴者を巻き込むことで、よりダイナミックなストーリー体験を提供します。例えば、新しいメニュー項目についてフォロワーに投票してもらうことで、彼らの意見を取り入れた商品開発が行えます。
視聴者が新しいコンテンツを期待できるように、一貫したスケジュールでストーリーズを更新します。これにより、フォロワーはブランドの日常に触れることができ、信頼と興味を持続させることができます。
これらのポイントを意識することで、インスタグラムストーリーの質を向上させ、より多くの視聴者とのエンゲージメントを築くことができます。
Instagramストーリーズを保存する方法はいくつかあります。以下にその方法を簡単にご紹介します。
ストーリーの「ハイライト」機能を使って保存する方法です。この機能を使うとストーリーを保存できるだけでなく、プロフィール画面上のハイライトアイコンをタップすれば24時間が経過して消えてしまったストーリーを、常に閲覧可能な状態にすることができます。
ハイライトを使ってストーリーを保存する方法は以下の通りです:
インスタグラムの投稿としてストーリーを共有し、インスタグラムに保存する方法です。ステップはこちらです。
これでストーリーの写真や動画は通常の投稿欄に表示され、他の投稿と同じように見ることができます。
インスタグラムのストーリーを保存するためのツール(アプリやオンラインのサービス)があります。これらのツールを使うと、ストーリーの保存はもちろん、ウェブサイトとの連携など、その他の活用がやりやすくなります。
例えば、私たちが開発しているEmbedStoriesを使うと、ストーリーの保存はもちろん、ホームページやオンラインショッピングサイトなどに、インスタグラムのストーリーを掲載して、活用することができます。
例えばこんな風に、ストーリーをECサイトのトップページに表示して、カタログの様に表示することができます。
EmbedStoriesの主な機能は以下の通りです。
ご興味のある方は、エンベッドソーシャルジャパンまでお問い合わせいただくか、無料トライアルから始めてみてください。
ストーリーズを公開した後24時間以内であれば、閲覧者を確認することができます。確認の方法は以下の通りです。
1.閲覧者を確認したい公開中のストーリーを開きます。
2.閲覧者がいいると、画面の左下の「アクティビティ」にアイコンが表示されるので、タップします。
3.閲覧者の一覧が表示されます。
なお、ストーリーズのアーカイブからも確認できます。投稿後48時間以内であればアーカイブ内のストーリーの閲覧者を確認できます。方法は以下の通りです。
1.ホーム画面右上の三本線をタップします
2.「アーカイブ」をタップします
3.閲覧数をみたいストーリーズを開開き、画面左下の「アクティビティ」をタップする
ストーリーズの閲覧数は総閲覧数のため、同じアカウントが何回もストーリーズを再生すると、閲覧数とユーザー数(閲覧者数)が合わなくなることもあります。
インスタグラムストーリーズには、フォロワーとコミュニケーションをとりエンゲージメントを高めるためのスタンプ機能が用意されています。フォロワーや閲覧者などとの関係を深めたいと考えている方は多いと思いますが、ストーリーのスタンプは強力なツールになります。
以下にその機能の一部を紹介しましょう。
例えば、ある化粧品ブランドが新製品に関するフォロワーの疑問を質問ボックスで集め、それに答えることで製品知識を深め、購入を促すコンテンツを作成しました。
新しいフレーバーのスナックを開発する際、食品会社がフォロワーにどちらの味が好みかを投票させることで、顧客の好みを直接反映した商品開発を実施しました。
教育企業が業界の面白い事実をクイズ形式で提供し、学習への興味を喚起しながら、楽しみながらブランドへの関心を高めることができました。
ファッションブランドがセール開始までのカウントダウンを使い、フォロワーの期待感を煽り、開始直後のトラフィックを増やす戦略を取りました。
電子商取引サイトがストーリーに製品ページへのリンクを挿入し、ストーリーから直接購入に繋げる流れを作りました。
インフルエンサーとのコラボレーションで、相互のアカウントをメンションすることで、両者のフォロワーの交流を促し、エンゲージメントの拡大を図りました。
イベント期間中に特定のハッシュタグを用いることで、そのイベントに関するストーリーズの可視性を高め、より多くの参加者を獲得しました。
これらの機能は、フォロワーと積極的にコミュニケーションを取り、彼らの参加を促すことで、ブランドのエンゲージメントと認知度を高める強力な手段です。マーケティング担当者はこれらの事例を参考に、自社のInstagramストーリーズ戦略を計画し、実行することができるでしょう。
ここまででご紹介したように、ストーリーは時間や閲覧者を限定することができ、かつ相互やり取りを促進する仕掛けがたくさんあります。
そのためビジネスシーンでも活用できる方法があります。ここではいくつかその活用策をご紹介しましょう。
ユーザーが生成したコンテンツ(UGC)をInstagramストーリーズで活用することはブランドとフォロワーの結びつきを強化する効果的な手段で、以下のような方法でUGCを集めて活用することができます。
ブランド専用のハッシュタグを作成し、フォロワーにそれを使った投稿を促すことで、コミュニティ内でのブランドの可視性を高めます。例えば、特定の製品を使用している様子をシェアするように呼びかけることができます。
フォロワーに写真やビデオを投稿してもらい、その中から選ばれたコンテンツをストーリーズでフィーチャーするコンテストを開催します。これにより、参加とエンゲージメントを促し、ブランドへの興味を増やすことができます。
製品やサービスに対するフォロワーのポジティブな体験談をストーリーズで共有し、他のユーザーにも同様の体験を促します。これは、ブランドへの信頼を築くのに非常に有効です。
フォロワーからの質問に答えるセッションを開催し、その中でUGCを取り上げることで、コミュニティとの対話を促進します。
製品の効果を視覚的に示すために、フォロワーからのビフォーアフターの写真やビデオを共有します。
ブランドにインスパイアされたアート作品を作るフォロワーがいれば、そのアートをストーリーズで取り上げ、クリエイティブなコミュニティを構築します。
これらの方法を通じて、フォロワーがブランドに積極的に関与する機会を作り、その結果としてブランドのストーリーを拡散し、信頼性と認知度を高めることができます。
インフルエンサーとのコラボレーションを通じて、Instagram Storiesでのブランドの露出を高めることができます。インフルエンサーのフォロワーとのつながりを活用し、ブランドのストーリーを広めることで、新たなフォロワーを獲得し、エンゲージメントを向上させることができます。
インフルエンサーとのコラボレーションは、ブランドの信頼性を高め、ターゲットオーディエンスとのつながりを強化するための効果的な手段となります。
ストーリーズのコンテンツに、商品制作の場面や、サービス提供の裏側などを見せたり、スタッフの紹介を行う動画を投稿する方法です。これらは、企業やブランドも自分たちと同じような人が作り上げている、という人間的な印象を与えることができ、顧客とのつながりを強化します。
企業やブランドへの信頼感の情勢や、透明性を説明するためにもよい手段と言えるでしょう。
ストーリーのライブ配信や24時間限定公開という特徴を生かし、リアルタイムマーケティングに活用することができます。
新製品の発表やセールスプロモーションなど、タイムリーな情報を即座に共有することで、フォロワーの関心を引き、行動を促すことができるでしょう。
先にご紹介した通り、ストーリーのスタンプ機能を使って、フォロワーや利用者と双方向のやり取りを行い、感想や意見を収集することができます。
質問ステッカーや投票機能を用いて顧客の意見や好みを直接収集し、商品開発やサービス改善に活かすなどの方法があります。
ストーリーズの24時間限定機能を利用して、限定的なオファーやクーポンを配布し、短期間でのコンバージョンを促進することができます。
ストーリーズにはリンクをはることができるため、ECサイトなどへの誘導もしやすく、マーケティングでの活用では普通の投稿よりも使い勝手がよいメディアと言えます。
縦長の動画というスタイルを活かし、ストーリーズを使って製品の使い方や機能を実演し、顧客が購入する前に製品に親しむ機会を提供することができます。
動画の情報量の多さが画像などと比較にならないことは言うまでもありません。より分かりやすく商品の特徴や使い方を説明するためにストーリーは適していると言えます。
Instagramストーリーズは、フォロワーとのつながりを強化し、ブランドの魅力を伝えるための強力なツールです。魅力的なコンテンツを作成し、インタラクティブな要素を活用することで、Instagramストーリーズを効果的に活用することができます。ビジネスにおいても、ストーリーズ重要な役割を果たし、新たな機会を生み出すことができます。
なお、もし皆さんがインスタグラムのストーリーを投稿するだけでなく、ホームページやオンラインショッピングサイトなどと連携して活用しようと考えている場合は、ぜひEmbedStoriesの利用をご検討ください。
エンベッドソーシャルはインスタグラムをはじめとするSNSの投稿や口コミをウェブサイトに埋め込み、それぞれを連携して活用するためのツールとして世界中で使われています。
EmbedStoriesは以下のようなことができます。
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