近年注目が集まっているUGCマーケティング。ユーザーが自発的に投稿したコンテンツを活用したマーケティング手法は、その効果の高さから多くの企業が導入しています
そしてUGCマーケティングの広がりとともに企業で導入が進んでいるのがUGCツールです。
この記事ではUGC活用ツールを検討している方々に向けて、主要製品の特徴や比較、選択のポイントや目的に応じたおすすめツールをご紹介します。社内でUGC活用ツールの導入を進める担当者の皆様や、UGC活用ツール導入を提案する代理店や制作会社の方々はぜひ参考になさってください。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、顧客の写真、動画、レビュー、評価、その他あらゆる形の顧客からのフィードバックを紹介するコンテンツのことです。
そしてUGCツールとは、UGCを活用したマーケティング施策の全般をサポートするツールです。UGCマーケティングは大きく分けて4つのステップがあり、それぞれのツールがフォーカスしているステップが異なるため、ツールごとに搭載されている機能は様々です。
UGC活用ツールは、みなさんのマーケティング戦略におけるUGCを使った一連の施策を成功させるためのツールであり、効果的に利用できればビジネスの収益の向上に貢献するはずです。
UGCマーケティングの各ステップは、UGC活用ツールを使わなくても実施することは可能です。しかし実際にUGCマーケティングに取り組んだことがある皆さんならお分かりの通り、一連の流れを一つ一つ手作業でやるのは、大変手間がかかり現実的な選択肢ではありません。
UGC活用ツールは以下のような理由から、多くの企業で採用されているのです。
UGC活用ツールは、大量のUGCを効率的に収集、管理、分析するのに役立ちます。手動でUGCを収集する場合、時間と労力がかかる可能性がありますが、ツールを使用することでこれらのプロセスを自動化し、作業効率を向上させることができます。
UGC活用ツールを使用することで、リアルタイムでUGCをモニタリングし、迅速に対応することができます。顧客のフィードバックやコメントに対して迅速に反応することで、顧客満足度を高めるだけでなく、潜在的な問題を未然に防ぐことも可能です。
UGC活用ツールは、UGCを分析して洞察を得るための機能を提供します。顧客の行動や嗜好に関するパターンを発見し、ブランド戦略やマーケティングキャンペーンの改善に役立つインサイトを得ることができます。これにより、より効果的なマーケティング戦略を展開することが可能となります。
UGC活用ツールは、セキュリティと品質管理の観点からも役立ちます。UGCの収集、公開、共有において、適切なセキュリティ対策や品質管理を行うことが重要です。UGC活用ツールを使用することで、これらの要件を満たすことができます。
UGCはさまざまなオンラインプラットフォーム上に散在していますが、UGC活用ツールを使用することで、これらの異なるプラットフォームからのUGCを統合し、統一されたアプローチで管理することができます。
UGCツールはUGC活用が広がるに従い、国内外でたくさんの製品がリリースされてきました。日本でもいくつもの製品があり、この記事を読んでいる皆さんはおそらく、どのツールを選ぶべきなのか、参考になる情報をお探しのことと思います。
ツールの導入をする際には、どの製品が今の自分にとって最適なツールか、という視点で検討してみましょう。最適なツールは、みなさんの利用目的や予算、リソースの状況等によって異なります。
そこで皆さんのツール検討の参考にしていただくため、以下の内容で、費用、機能、サポート、開発、実績について主要UGCツールを評価し、その特徴を調査しました。
今回比較した製品は以下の6製品です。
私たちEmbedSocialはUGC活用ツールを開発しておりこの記事も当社が書いているものですので、もちろん完全に平等な評価とは言えないでしょう。
しかし各製品の評価は、ホームページ等公開情報や、既にUGCツールを利用している多くの企業から伺った情報を元に行っており、可能な限り客観的に評価するよう努めました。
それではここから、各製品についてその特徴と評価を詳しく見ていきましょう。
Embedsocial Japan株式会社が提供するエンベッドソーシャルは、米国を中心とした海外での実績が豊富で25万以上の大小の企業や個人ユーザーが利用、そして日本国内だけでものべ1500ユーザーが利用するなど、世界中で高評価を得ているUGCツールです。
海外SaaS製品ですが、インターフェース日本語にフルローカライズ、サポート等も日本拠点で行われるため使用感は日本製品とほぼ変わりません。
InstagramやTwitter/X、TikTok、Facebook、LinkedInなどのSNS、YouTube、Google、さらにはユーザーが集めるオリジナルのフォームから幅広くUGCを集める機能や、UGCの生成を促す機能が搭載されており、今後も強化されていく予定です。
UGCを集めた後の機能も豊富で、投稿者へ使用の許可を求める許諾管理機能や自動振り分け機能を搭載しています。
また、40種類以上の豊富なUGC表示テンプレートがある一方で、CSSでのフルカスタマイズ可能と、自社のホームページやランディングページに最適な形でUGCを表示することができます。ウェブサイトに表示したUGCのクリック計測も可能です。
サポートはヘルプページの他、チャットやメールによる一対一のサポートなど標準サポートが充実しています。一方、運用コンサルティング的なサポートは行っていませんが、勉強会やセミナーも開催しています。
細かい機能改善も含めると新機能のリリースは月に10回以上行われており、さらにはユーザーからのリクエストも柔軟に取り入れる開発方針です。機能開発のスピードが速いことは海外SaaSならではの特徴です。
費用はエンタープライズ以外の価格は公開されていて、SNSからのUGC取り込み、Googleなど外部レビューUGCの取り込み、オリジナルのフォームでのUGC収集、Webマーケティングツールなど様々な機能を合わせた全製品使い放題プランでも、初期費用なし月額14,300円からと、コストパフォーマンスが良いという特徴があります。
欲しい機能が少ない場合は、さらに低価格で月額7,150円からの利用も可能です。
従量課金を含めても最大で月額費用の2,3倍程度のため、他の製品と比較して低価格帯のツールです。無料プランも用意されています。
EmbedSocialは多機能でありながら低価格を実現したUGCツールです。
UGCを使ってやりたいことがたくさんある人、コストパフォーマンスを重視する人、そして世界標準のマーケティングツールでありながら日本製品としての使い心地を求める人に向いている製品と言えます。
Smash Balloonは、主にソーシャルメディア上のUGCをウェブサイトに埋め込むことをサポートするプラグインを提供しています。世界で175万サイト以上で利用されているなど、高い利用実績が裏付けるように、シンプルで使いやすい製品です。
UGCの収集に関しては、InstagramやTwitter(X)、FacebookなどのSNS、そして、YelpやGoogleなどのプラットフォームからコンテンツを取得できます。
直感的なコンテンツデザイン編集が可能で、複数のテンプレートも用意されています。GDPR(EU一般データ保護規制)に準拠しているコンテンツのみを表示させる機能など、規制対応にも配慮されています。
SEOやページスピード対策なども充実しているため、ユーザーはUGCを安心してウェブサイト上で活用することができます。一方で他の日本製品に標準的に搭載されている分析機能や許諾取得機能などは搭載されていないようです。
SmashBalloonの素晴らしい機能と並んで注目すべき点は、その価格です。最も安いプランで約月額8ドルから利用可能で、今回比較しているツールの中で最も安価です。
Smash Balloonは海外SaaS製品であり日本語版は今のところリリースされていません。サポートも日本語対応がなく、UGCの運用コンサルティングのオプションもありません。
Smash Balloonは、費用と実績に優れた、プラグインなどの扱いに慣れた人向けの製品であるということができるでしょう。
Letroはアライドアーキテクツ株式会社が提供する、運用型UGCツールです。ECの売上向上に強いコミットをしており、国内で600社以上の導入実績がある、日本国内UGCツールの代表的な製品の一つです。
Letroは、InstagramをメインにUGCを集め、ランディングページなどで最適な形で活用することをサポートします。カートシステムとの連携によるUGC生成の促進機能や、UGC利用の許諾を得るための許諾管理機能など、UGCマーケティングで日本のユーザーが求める機能が十分に備わっている製品です。
各種分析機能をベースに、最適なUGCやさらにはランディングページの改善提案までするなど、コンサルティング的なアプローチでユーザーのUGCマーケティングをサポートすることなども同製品の強みです。ヘルプページなど標準のサポートコンテンツも充実しています。
費用は見積もりがベースのため公開情報から詳細が不明ですが、初期費用に加えて月額は11万円からと、UGC製品の中では比較的高価格帯の製品です。
LetroはInstagramを使ったUGCマーケティングについてしっかり伴走してくれるツール&コンサルティングを求める人に向いている製品と言えるでしょう。
Visumoは株式会社Visumoが提供するInstagramをメインにしたUGCツールで、国内で600社以上の導入実績がある国内のUGCツールを代表する製品の一つです。
UGCの収集はInstagramやTwitter(X)から可能で、取得した投稿をECサイトなどのウェブサイトに高いデザイン性を持って表示・活用することができます。商品情報やECサイトとの連携、複数のテンプレートやCSSでのカスタマイズで、Instagram投稿のビジュアルを最大限に生かしたUGCマーケティングを実現できます。
UGC利用の許諾を得るための許諾管理機能など、UGCマーケティングで日本のユーザーが求める機能が備わっている製品です。
サポートは他の日本製品と同様に比較的手厚く、ヘルプページなど標準のサポートコンテンツも充実しています。費用は見積もりがベースのため公開情報から詳細が不明ですが、当社の調査では中~高価格帯の製品です。
Visumoはビジュアル重視のUGCマーケティングを実現したい人に向いている製品と言えます。
UGCクリエイティブは、国内300社以上の導入実績がある株式会社ディールが提供するD2C特化型UGCツールです。
Instagram、TikTok、レビューからUGCを集め、ECサイトへ掲載することができます。D2CやEC通販を支援してきた実績とノウハウをベースに、効果的なUGC活用をサポートします。
費用は見積もりベースのため問い合わせが必要ですが、UGCツールの中では中~高価格帯の製品です。初期費用と月額費用で構成されていて、従量課金は発生しません。導入後は専任のカスタマーサクセス担当がつき、UGCツールの活用をしっかりとサポートしてくれます。
UGCクリエイティブは、D2CサイトでのUGC活用を手厚くサポートしてくれるツールを求める人に向いているツールと言えるでしょう。
Yotpoは日本国内では株式会社ギャプライズが提供しているUGCマーケティングプラットフォームです。YOTPOの本社はイスラエルで、UGCツールの世界的なリーディング製品であり、世界で20万以上のサイトに導入された実績があります。海外製品のためインターフェースは英語です。
InstagramやメールWEBページ上のフォームなどからUGCを収集し、SNSでの拡散、ランディングページや広告での活用などをサポートします。UGC生成を促す機能から効果検証まで、UGCマーケティングを実施するための機能が揃っています。
日本の多くのユーザーが求めるUGCの利用許諾管理機能の搭載は不明ですが、Yotpoはその実績が示す通り、使いやすさと豊富な機能で世界中のユーザーから支持されています。
日本国内での費用は問い合わせが必要で不明ですが、当社の調査ではUGCツール製品としては日本国内では高価格帯の製品です。無料プランもあります。
Yotpoは世界的なリーディング製品を使って最先端のUGCマーケティングを自社で進めたい人、海外製品に抵抗のない人に向いている製品です。
以上それぞの製品を詳しく見てきました。ここではそのまとめをしておきましょう。
EmbedSocialは、対応プラットフォームやUGC関連機能の豊富さと比較してかなり低価格な製品であり、コストパフォーマンスに優れた製品です。また海外製でありながら、日本向けに製品やサポートがフルローカライズされていて、国内製品とほぼ同じ操作感です。
Smash Balloonは、海外製であり日本語化はされていませんが、無料プランなどがあること、使いやすいインターフェースであることから、国内でも多くのユーザーが利用しているようです。プラグインなどの扱いに慣れた人向けの製品であるということができるでしょう。
Letroは国内UGCツールを代表するツールであり、高価格ではあるもののUGCマーケティングで日本ユーザーが求める機能を十分備え、UGC活用によるコンバージョンの向上に貢献を謳っています。さらにパートナーとして手厚くサポートしてくれる運用型の製品です。
Visumoは国内UGCツールの中でもUGC活用の際にビジュアルを重視する企業に人気の製品です。中~高価格帯の製品で、洗練されたUGC活用ページの制作などを手厚くサポートしてくれる、運用型の製品です。
UGCクリエイティブは、D2CサイトでのUGC活用を手厚くサポートしてくれるUGCツールです。ECでの豊富な経験を元に効果的なUGCの活用をサポートしてくれる中~高価格帯の製品です。
Yotpoは、海外製品でありインターフェースが英語ですが、日本のプロバイダーがサポートしている製品です。UGCツールとしては世界的なリーディング製品で、その使いやすさと豊富な機能が多くのユーザーに支持されている、日本国内では高価格帯の製品です。
ここではサクッと簡単に最適なツールが見つけられるよう、皆さんの目的別におすすめのUGCツールをご紹介します。
とにかく低予算でUGCツールを使ってみたい、そしてWordPressなどでWEB制作ご利用の方は、海外製プラグインをご検討ください。
例えばSmash Balloonは月額換算約8ドルから使えるため、他の国内製品に比べて圧倒的に安価なツールであり、SNSからUGCを収集しLPなどに掲載するUGCツールとしての機能を十分備えています。
一方で日本のユーザーが求める、日本語のインターフェースやサポート、許諾管理機能などはついてきません。操作やUGCの運用も自ら行う必要があります。ツール自体の操作は誰でも使えるように開発されていますので、WPやプラグインを使ったことがある方なら十分自分で使いこなせるれべるなので安心です。
海外製のツールに関しては、こちらの記事で多くの製品を紹介していますので、参考になさってください。
UGCマーケティングに不慣れであったり、リソースを避けられないので、手厚いサポートが必要という方は、国内開発のUGC活用ツールをご検討ください。
日本国内開発製品であるLetroやVisumoは日本のユーザーが求める機能が充実しており、何よりツールの運用やUGCの活用について手厚くサポートしてくれる運用型のツールとして提供されています。
費用面の手厚いサポートや国内製品であることの安心感と引き換えに、費用は高額になってしまいますが、UGCマーケティングに不慣れであったり、人員をUGC施策に割けないというケースでは、国内製UGC活用ツールが皆さんのお役に立つはずです。
予算を抑えながらも、UGC活用ツールとして必要な機能がおおむね揃っているツールを使いたいという方は、海外発製品でありながら、日本ユーザーに向けてローカライズされた製品をご検討ください。
海外ではメジャーなUGC活用ツールがいくつもあります。価格もおおむね日本製品よりも安く、機能の開発やSNSのAPIへの対応などが早いことが多いのですが、日本向けのローカライズやされていない製品がほとんどです。そのため使いづらかったり、日本国内では必須の機能がなかったりなど、なかなか日本ユーザーが手が出せないのが実情です。
これに対し、EmbedSocialなどの一部の製品は、日本ユーザーが必要とする機能を搭載したり、製品を日本語化したり、ローカライズをして日本で提供しています。
これらの製品と日本製品の違いの一番大きなポイントは、UGC運用のコンサルティング的なサポートと、詳細分析機能の有無です。
運用のサポートはいらない、詳細な分析機能はいらない、価格と機能のコストパフォーマンスが良い製品を使いたい、と考える場合は、海外発日本ローカライズ製品が最も適しているでしょう。
ここでは、実際に製品を比較する担当者の皆様に向けて、UGC活用ツールを選ぶ際に検討すべき内容を詳細に解説します。
UGC活用ツールを検討する際まず気になるのが費用だと思いますが、UGCツールの多くは見積もりベースの価格設定を行っており、簡単にどれくらいの予算が必要なのかが分かりにくいツールと言えます。
一般的に、UGC活用ツールの費用は、初期費用、月額費用、従量課金、オプション費用の4階建てになっています。さらに、最低契約期間の縛りがあるツールもあります。
初期費用は、アカウントの設定費用などが含まれ、利用開始時のみにかかる費用、月額費用は毎月支払う費用、そして、UGCを掲載するページのセッション数などに応じて従量課金される費用、そして特別なサポートに対応するオプション費用があります。
そのためツールを費用で比較する際は、ツールを契約したい期間全体でいくらかかかるのか、総合的にみた費用で判断をしましょう。
UGC活用には上述のように4つのステップがあり、各社それぞれフォーカスしているステップがが違うため、UGC活用ツールの機能はかなり幅があります。
UGC活用ツール各社製品に実装されている表的な機能は以下の通りです。
先ほど申し上げた通り、UGCは商品やサービスのユーザーがSNSやレビューサイトなどに投稿する、写真、動画、口コミ、などのコンテンツです。
実はUGC活用において最も難しいポイントが、いかにユーザーにUGCを作成し投稿してもらうか、という点です。
そして、UGCマーケティングが効果を生むのは、UGCが生み出される過程で商品やサービスの認知が広まる、という仕掛けになっているからです。
そのためUGCを生成を促進する機能、例えば、投稿のリクエストメールを送ったり、投稿フォームを提供する機能などが付いているかどうかは、UGC活用ツールを選定する際に重要なポイントとなっています。
またUGCをどこから取得できるのか、というのも選定の際に重要です。InstagramやX(Twitter)といったSNS上のUGCなのか、Googleマップ上の口コミUGCなのか、それとも自社で独自に集めたいのか等。
それらの希望に選ぼうとしてるツールがどれくらい対応できるのかも確認が必要です。
UGCの掲載機能とは、ホームページやランディングページなどのWEBサイトやアプリなどのプラットフォーム上にコンテンツを公開・表示する機能のことです。
投稿されたコンテンツをWEB上で表示し、必要に応じて管理する機能、例えばコンテンツの並べ替え、フィルタリング、また不適切なコンテンツの削除や報告機能が含まれます。
さらにUGCをWebサイトやアプリのデザインに組み込む際のカスタマイズ機能も重要です。どれくらい自由度があるのかを確かめましょう。
そしてそれらの一連の作業が、どれくらい簡単にできるかも重要な検討ポイントです。
UGCがどのような効果をもたらすのか計測・分析する機能には、イベントトラッキング、コンバージョントラッキング、ユーザー行動分析などです。
UGC活用ツールを採用する際に、どれくらいの効果が見込めるツールなのかは気になるところでしょう。実際UGC活用ツールを使うことの目的の一つとして分析機能を挙げる企業は多いです。そこで多くのツールは、売上向上、コンバージョン向上などをツールの効果としてアピールしています。
この点について、実は近年はクッキーレス時代にシフトしており、ユーザーのWebサイトの閲覧履歴の情報を以前の様に取得できなくなってきているため、効果に関するデータを測定すること自体が難しくなっています。
さらに、そもそもWEB上のコンバージョンは複合的な要因で結果が出るため、UGCがコンバージョンにどれだけ寄与しているのかを計測したり見極めることは、そもそも難易度の高いことではあります。
そのような背景のもとどの製品も様々な定義や工夫で、UGC導入の効果を測定・分析しようとしています。そのため、コンバージョンをどのように定義し、どのような項目をもって測定しているのか、どの程度の分析がツールを通じて可能なのか、ユーザー側でしっかりと確認することが必要でしょう。
許諾管理機能とは、UGCを投稿した人に、その投稿の利用の許可を求めたり、許可されたUGCを管理したりする機能のことですこの機能は近年の著作権保護の流れから、UGC活用ツールに強く求められる機能です。
具体的には企業側が使いたい投稿の投稿者に向けたメッセージの送信や許可を得た投稿のステータス管理などの機能が含まれます。
許諾管理を一件一件マニュアルで行うのは大変効率が悪く、ツールを使うことでリクエストや管理を楽に行うことができますが、ツールによっては搭載されていない場合もよく見られますので、確認をしましょう。
UGC活用ツールのサポートは、通常サポート(チャット、サポートページ、勉強会など)と運用コンサルティングさsポートの2つの種類に大別できます。
通常サポートでは、サポート記事の豊富さ、説明の分かりやすさ、チャットやメールでのレスポンス頻度などが検討のポイントです。また、動画のチュートリアルや勉強会などのコンテンツを用意している製品もあります。
サポートにおいての重要な検討ポイントは、運用コンサルティングを必要とするかどうかです。運用コンサルティングとは、UGC活用のための改善提案などを積極的に行ってくれるサービスで、UGCのみならずそれらを掲載するランディングページ全体への提案なども含まれます。
手厚いサポートは、それなりの費用が掛かるものです。UGCマーケティングは一連のマーケティング活動の一つの施策であると思いますので、UGC活用ツールにどこまで費用をかけるべきなのか、全体的な視点で検討をしましょう。
なお、今回の記事で取り上げたツールはいずれも、使いやすいインターフェースで、ノーコードツールと呼ばれる比較的操作が簡単な部類のツールです。
開発力というのは、外部から見て大変分かりづらい指標ではありますが、いくつかの手掛かりがあります。その一つが新しい機能の追加や機能改善どれくらいの間隔でリリースされているかということです。
ブログやプレスリリース、またはメールマガジンなどで確認することができる場合がありますので、可能であればチェックしてみてください。ツール開発各社にお問い合わせになるのもよいでしょう。
またUGCツールの開発面での特徴は、ソーシャルメディアやレビューなど外部のプラットフォームを連携している場合がほとんどのため、SNSやGoogleなどメジャープラットフォームの、頻繁なAPI等仕様変更に迅速に対応できるか、という点も知っておくべきポイントとなります。
なかなか見極めは難しいのですが、少なくとも5年以上UGCツールを開発し、様々なメジャープラットフォームとの連携おw維持しているUGCツールについては安心できると考えてよいでしょう。
ツールの比較には、皆さんがどのようなUGCマーケティングを実施したいか、明確にイメージしておく必要があります。自社のこれまでの経験や、他社の導入事例を参考に、よく検討してみましょう。
今回は主要UGC活用ツールを、費用、機能、サポート、開発、実績の面から比較を行い、各社の製品の特徴を深堀しました。
今回ご紹介した製品はいずれも、UGCツールとして多くのユーザーに支持され利用されている製品であり、どの製品を選んでも皆さんのUGCマーケティングをサポートしてくれるはずです。
一方で、予算やリソースには制限があり、そしてUGCマーケティングを行いたい目的も様々です。そのためこの記事でご紹介したようなポイントを検討し、その時々で最適なツールを選んでいきましょう。