• 投稿日 2025/06/18
  • 最終更新日 2025/06/18

全国のリモデルクラブ店のSNS投稿を集約し、サイト上の施工事例として活用|TDYリモデルクラブ様

リモデルクラブとは?

リモデルクラブは、TOTO・DAIKEN・YKK APの3社が主宰する住宅リフォームのプロネットワークです。全国で約3,000社の工務店・専門業者が加盟しており、各地域に根ざした提案・施工サービスを提供しています。

研修や販促支援などのサポートも充実しており、施工品質の高さだけでなく、ブランドとしての安心感を消費者に伝える体制が整っています。(リモデルクラブ公式サイトより)

リモデルクラブのSNSプロモーション戦略

多くの企業では、SNS運用といえば「本部が公式アカウントを管理・発信する」という形が一般的ですが、リモデルクラブではこの考え方を覆し、全国に広がる加盟店ネットワークを活用することで、より効率的かつ分散型の情報発信を実現しています。

具体的には、主宰企業側(TOTO・DAIKEN・YKK AP)が投稿を集中管理するのではなく、各地の加盟店が自分のInstagramアカウントで日々の施工事例や展示風景などを発信し、その投稿を共通ルールで統一することで、全体の一貫性と質を担保しています。

そのルールの中心が、共通ハッシュタグ「#TDYリモデルテラス」の活用です。

すべての加盟店がこのタグを付けて投稿することで、加盟店は自社の宣伝を行いながら、全体ブランドの認知にも貢献できるという好循環が生まれます。一方で主宰側は、アカウントを一つひとつ運用する負担を抱えることなく、自発的に生まれるUGC(ユーザー生成コンテンツ)を活かして継続的な発信基盤を構築しています。

このように「本部がすべてを発信する」従来型ではなく、「現場が発信し、本部はルール設計と仕組みづくりに徹する」というスタイルは、店舗数が多く、現場ごとの色が強いネットワーク型ビジネスにおいて特に有効です。

結果として、各加盟店が現場のリアルな情報を日常的に投稿することで、投稿数が自然と増え、消費者との信頼関係も築かれやすくなります。このような分散型のSNS戦略は、一見すると難しく思われがちですが、ハッシュタグ運用と自動収集ツールを組み合わせることで、誰でも実践可能なモデルとして注目されています。

投稿を活用した事例サイトの運用

リモデルクラブでは、全国の加盟店が投稿したInstagramのコンテンツを活用し、Webサイト上にリアルタイムで反映する仕組みを構築しています。ここでは、UGCの収集・掲載プロセスを「全国投稿の集約」と「地域ごとの分類・活用」に分けてご紹介します。

全国投稿の集約

まず、全国の加盟店が「#TDYリモデルテラス」という共通ハッシュタグをつけてInstagramへ投稿することで、EmbedSocialがその情報を自動的に収集します。これにより、全国各地で日々発信される施工事例や展示紹介などのコンテンツが一つのフィードに集約され、リモデルクラブ公式サイトに反映されます。

特に、リフォーム業界においては施工写真やビフォーアフターの比較が訴求力の高い要素となるため、ビジュアルベースで投稿を見せるこの構成は非常に効果的です。また、投稿ごとにInstagramへのリンクが設けられており、気になった投稿から各店舗の詳細アカウントへ自然に誘導することもできます。

地域ごとの分類・活用

共通ハッシュタグで集められた投稿は、さらに「#リモデルクラブ福井店会」などのサブハッシュタグを使って、地域別・店会別に自動分類されます。これにより、ユーザーは自分の住んでいる地域や興味のあるエリアに絞って事例を閲覧することが可能になります。

たとえば、福井県の店舗に関心があるユーザーは「#リモデルクラブ福井店会」に紐づいた投稿だけを表示することで、より現実的な比較・検討ができるUXを享受できます。施工内容・価格帯・対応エリアといった「ローカルな判断材料」を視覚的に提供できる点は、Web上での意思決定を大きく後押しします。

このようなエリア別表示は、全国規模のネットワークであるリモデルクラブならではの強みを活かしたものであり、「全国で信頼されているブランドでありながら、地域密着型の対応もできる」という両立したブランド体験をユーザーに届けています。

また、本部側はコンテンツ管理や更新を行わずとも、加盟店が投稿を続ける限りWebサイトが継続的に最新化されるため、人的コストをかけずに発信力とSEO資産を両立できる構造となっています。

この仕組みがもたらす主なメリット

加盟店は投稿するだけでWeb掲載が完結
Instagramに指定ハッシュタグを付けて投稿するだけで、自動的に事例サイトへ掲載されるため、各店舗は複雑な入稿作業や更新依頼を行う必要がありません。特別なIT知識がなくてもSNS活用が自然にプロモーションにつながるため、デジタル化に不慣れな加盟店でも手軽に取り組めます。

本部側のコンテンツ更新を自動化できる
本来であれば手動で収集・選定・編集する必要がある施工事例も、EmbedSocialの仕組みによって自動化され、人的リソースをかけずに最新情報がサイトに反映され続けます。定期的なコンテンツ追加を人的に管理せずに済むため、運用効率が大きく向上します。

地域ごとに情報を絞り込めるUXを提供
サブハッシュタグにより投稿を自動分類できることで、閲覧者は自分の地域や近隣店舗の施工実績を簡単に探すことができます。これは、リフォームのような地元密着型ビジネスにおいて非常に重要なUXであり、検討意欲を高めるポイントとなります。

投稿がSEO資産として蓄積される
日々の投稿がそのままWeb上のコンテンツとして蓄積されていくため、長期的にはSEO(検索エンジン最適化)の効果も期待できます。「地名+リフォーム」などの検索キーワードに対して自然に露出を増やせる仕組みとなり、広告に頼らない集客導線が構築されます。

ブランドの一貫性と地域の多様性を両立
共通ハッシュタグにより全体としての統一感を演出しつつ、サブハッシュタグによって地域独自の事例や特色も反映されます。本部主導のブランドメッセージと、加盟店ごとの個性ある情報発信が共存できるのは、ネットワーク型ビジネスにおいて非常に効果的な設計です。

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