• 投稿日 2023/02/17
  • 最終更新日 2024/12/11

SNSマーケティング手法6選!各手法のメリット・デメリットも徹底解説

SNSを使ったマーケティングには投稿や広告だけでなく様々な手法が存在し、自社の成果目標やリソースを正確に把握し、最適な手段を取ることが大切です。そこで今回はデジタルマーケティングにおける各手法を紹介するとともに、各施策のメリット・デメリットを徹底解説いたします。

目次

  1. 他の手法と比較した際のSNSマーケティングの強み
  2. マーケティングにSNSを活用する際の注意点
  3. SNSをマーケティングに活用しやすい企業の特徴用
  4. SNSをマーケティングに活用する手法5選
  5. 【手法1】SNSでの広告配信
  6. 【手法2】SNSコンテンツマーケティング
  7. 【手法3】SNSキャンペーン
  8. 【手法4】インフルエンサーマーケティング
  9. 【手法5】UGCマーケティング
  10. 【手法6】ソーシャルリスニング
  11. SNSマーケティング手法のうち始めやすいもの
  12. SNSマーケティングにおけるよくある勘違い
  13. SNSマーケティングを成功させるコツ

他の手法と比較した際のSNSマーケティングの強み

SNSマーケティングに取り組む際には、他のマーケティング媒体と比較してなぜSNSで行う必要があるのかを理解したうえで行うことで、最大限に効果を高めることができます。

多くの人にリーチできる

SNSは多くの人が利用するプラットフォームであり、マーケティングにおいて数多くの人にリーチすることができます。特に若年層や女性層など、特定のターゲット層を狙ったマーケティングができる点が魅力です。

リアルタイムな反応が得られる

SNS上でのコンテンツ配信は、リアルタイムに反応が得られる点が魅力的です。それにより商品やサービスの改善点をすばやく把握し、実行につなげることができます。

ブランドイメージの向上が期待できる

SNS上でのコンテンツ配信は、ブランドイメージの向上につながる場合があります。特にコンテンツがシェアされたり、いいねをもらうことで多くの人に認知され、ブランドの認知度や好感度を向上させることができます。

ターゲット層の特定が容易

SNSには利用者のプロフィール情報があるため、ターゲット層の特定が容易に行えます。そのためターゲット層に合わせたコンテンツ配信ができ、より効果的なマーケティングを実施することができます。

海外のユーザーへもリーチできる

SNSを使えば海外のユーザーへもリーチできるのは、SNSがグローバルに普及しているためです。SNSの代表格であるFacebookやTwitter、Instagramなどは世界中で利用されています。そのため日本国内であっても、海外のユーザーと交流をすることができます。さらに多言語対応のプラットフォームも多数存在するため、日本語でコンテンツを投稿しても、自動的に翻訳され海外のユーザー目に留まる可能性がある点も特徴です。

ロイヤルカスタマーを獲得できる

企業のSNSのフォロワーを増やすことで、自社の商品に興味・関心の高いロイヤルカスタマーを増やすことができます。一度見たら終わりの広告とは異なり、フォロワーに対しては継続的にコンテンツを配信することができるだけでなく、シェア機能を使って自社ブランドの認知向上に自主的に貢献してくれる可能性もある点が大きなメリットといえます。

マーケティングにSNSを活用する際の注意点

簡単に始められる一方でSNSならではの注意点やデメリットも存在するため、SNSを使ってマーケティングを始める際にはこれらの事項を事前に考慮しておくことが大切です。

時間と労力が必要

SNSマーケティングはコンテンツの作成や投稿、反応の監視など時間と労力が必要な作業が多いです。適切な戦略を立てコンテンツを定期的に投稿することで、成果を上げることができますが、そのためには一定の時間と労力を費やす必要があります。

マーケティング効果が見えにくい

SNSマーケティングの成果はコンテンツの反応数やフォロワー数、クリック数などで測定されますが、その効果がすぐに見えるわけではありません。そのためマーケティング戦略を立てる際に、長期的な視点で見る必要があります。

ユーザーからの批判や誹謗中傷がある場合がある

SNS上でのコンテンツ配信は、自社やブランドについての意見や批判、誹謗中傷などのリスクがあるという点があります。そのため、社員やパートナーに適切な対応力やマネジメント力が必要となります。

変化が早い

SNSの仕様やアルゴリズムは、頻繁に変更されることがあります。そのため、マーケティング戦略を立てる際には、常に最新の情報を収集し、戦略の改善を行う必要があります。

SNSをマーケティングに活用しやすい企業の特徴

またSNSを使ったマーケティング活動は、自社のブランド・販売する製品・重視する成果目標に応じて向き・不向きが存在します。SNSと自社のマーケティングにおける相性を把握することで、SNSを使ったマーケティングに対する予算をうまく設定することができます。

ターゲット層がSNSを積極的に利用している

企業がターゲットとしている層がSNSを頻繁に利用している場合、その企業はSNSを活用しやすいといえます。例えば、若年層や女性層などがSNSをよく利用することが多く、そのような層をターゲットにしている企業はSNSを積極的に活用することが有効です。

ブランドイメージを重視している

SNSはコミュニケーションの場であり、企業のブランドイメージを形成する上で重要な役割を果たします。SNSを活用する企業は、自社のブランドイメージを明確に訴求し、顧客とのコミュニケーションを円滑に行うことができるため、ブランドイメージを重視する企業にとっては有効なツールとなります。

新商品やキャンペーンのコンテンツが豊富

SNSは、企業が新商品やキャンペーンなどの情報を発信するためのプラットフォームとして活用されることが多く、企業が情報発信やPRを行う機会が多い場合に、SNSを活用することが効果的です。

顧客とのコミュニケーションを重視している

SNSは、顧客とのコミュニケーションを円滑に行うためのツールとしても活用されます。顧客からのフィードバックやクレームに対応することで、顧客満足度を高めることができます。顧客とのコミュニケーションを重視している企業は、SNSを活用することでより良い顧客サービスを提供することができます。

以上のような特徴を持つ企業は、SNSをマーケティングに活用することで、顧客とのコミュニケーションの改善やブランドイメージの向上、販促効果の増大などの効果が期待できます。

手法1:SNSでの広告配信

InstagramやTwitter・YouTubeなど全てのソーシャルメディアは広告収益をメイン事業としており、多種多様な広告を展開しています。従来までのマス広告やGoogle検索広告と異なり、SNSで広告を配信するメリットは以下の通りです。

SNSでの広告配信を行うメリット

狙ったターゲット層にリーチできる

SNSはユーザーのプロフィールや投稿履歴を利用して、広告を配信するターゲット層を絞り込むことができます。そのため、配信予定の広告に対して興味・関心の高いユーザーに絞って広告を届けることができるため、より効果の高いマーケティングが期待できます。

コストが比較的安い

広告配信に必要なコストは従来の広告媒体に比べて比較的安価であることが多いため、中小企業でも手軽に広告を配信することができます。小さく広告の配信を始めたうえで、効果を見て柔軟に配信ボリュームも調整することも可能です。

リアルタイムな反応が得られる

SNS上の広告配信は、リアルタイムに広告の反応や効果を把握することができます。そのため、広告の配信方法やコンテンツを即座に変更することができ、広告の効果を最大化することができます。

一方、SNSで広告を配信するデメリットも存在ます。

SNSでの広告配信を行うデメリット

広告に慣れているユーザーが多い

SNSを利用するユーザーにとっては、広告は本来探している情報とは異なるケースが多く、内容に関わらず最初からスキップする前提で見るユーザーも多いのが特徴です。

長期的な効果の獲得が難しい可能性

SNS上での広告は少額から始められる一方で競合も多く、一時的な反響やクリック数を得ることができても、長期的なブランドの認知拡大やサイト全体のトラフィック増加には、大きな予算を使って広告を運用することが必要になるケースが数多く存在します。

広告の表示場所をコントロールできない

SNSの広告はターゲットをもとに配信されますが、各プラットフォームのアルゴリズムにもとづいて配信されるため表示場所を完全にはコントロールすることができません。そのため、自社の情報発信にふさわしくない場所に掲載されてしまう可能性があります。

ネガティブな反応が生じる可能性がある

また広告であってもユーザーからのコメントや反応が残ってしまうケースもあり、ネガティブな反応がつくと広告の配信効果がさらに低下してしまうことが考えられます。

手法2:SNSコンテンツマーケティング

SNSコンテンツマーケティングは、誰でも無料で始めることができるため小規模ビジネス開業の際には多くの人が取り組んでいます。しかし無料で始められる反面、継続的に成果を出すことが難しいなどのデメリットも存在するため運用の際には自社の目標を正しく設定し、目標に沿って無理のない運用を行うことが大切です。

SNSコンテンツマーケティングのメリット

ユーザーエンゲージメントを促進できる

SNSコンテンツは、興味を持ったユーザーが自発的にシェアやコメントをしてくれる可能性があるため、企業のサイトや商品に対するエンゲージメントを促進できます。

ブランドイメージの向上が期待できる

SNSコンテンツを通じて、企業が提供する商品やサービスに対する理解を深め、好感度を高めることができるため、ブランドイメージの向上が期待できます。

複数のSNSを活用してリーチできる

SNSコンテンツは、TwitterやInstagram、Facebookなど様々なSNS上で配信することができるため、同一のコンテンツを横断的に活用することで、より効果的に多数のユーザーにリーチすることができます。

SNSコンテンツマーケティングのデメリット

コンテンツのクオリティが重要である

SNSにはコンテンツが溢れており、単なる広告まがいのコンテンツではユーザーの興味を引くことは難しいかもしれません。自社のターゲットユーザーが興味を引く面白さ・興味深さと同時に投稿動画・画像のクオリティを担保することも必要不可欠です。

競合が激しい

SNS上には、同業他社や様々な企業のアカウントだけでなく一般の方が自身のブランディングのために投稿するコンテンツも多数存在するため、時間をかけて作成した自社のコンテンツが簡単に埋もれてしまうことがあります。そのためありきたりな内容ではなく、自社の専門分野であるコンテンツで差別化を図ることが必要です。

ユーザーによる批判や不満が拡散される可能性がある

企業が提供するコンテンツに対するユーザーからの批判や不満が、SNS上で拡散されることがあります。そのため企業は、ユーザーからのフィードバックを受け止め、改善点を修正していくことが必要となります。

手法3:SNSキャンペーン

SNSキャンペーンとは、ソーシャルメディア上で実施されるマーケティングキャンペーンのことです。主にFacebook、Instagram、TwitterなどのSNSプラットフォームを活用し、企業やブランドが自社商品やサービスを宣伝するために利用されます。一般的には、SNSキャンペーンは、消費者に対して参加を促すコンテストやプロモーションを行うことで、商品やサービスに対する関心を高めたり、フォロワーやシェア数を増やしたり、ブランドの認知度を向上させたりすることを目的としています。

例えば、企業がSNS上でプロモーションを行う場合、フォロワーに対して特定のハッシュタグを使用して写真を投稿するように促し、その中から抽選で商品やサービスをプレゼントするといったキャンペーンがよく行われます。

SNSキャンペーンを実施するメリット

双方向的なコミュニケーションの促進

普段は一方的に企業からの情報発信が中心であるため、キャンペーンなどの企画を通して自社の顧客との関係性をより深めることができます。ロイヤルカスタマーを醸成することで、自社のマーケティングの資産として中長期的に大きなメリットになります。

ユーザー間におけるP2Pでの情報発信

SNSキャンペーンは、キャンペーン参加者を通してそのフォロワーに情報を届けることができるため、広告とは異なり情報がより受け入れられやすいことが期待できます。ただし中身の薄いコンテンツが拡散するとあまり効果が期待できない可能性も高く、キャンペーンの参加者およびそのフォロワーが興味をもつような企画の設計が要点になります。

“バズる” 可能性がある

広告と異なる一番の特徴は、”バズる” ことによって通常では考えられない成果をもたらす可能性があることです。一つのSNS投稿が著名人などの目に止まり拡散されることで、日本全国だけでなく今では世界中でヒットする可能性もでてきました。そういった想定を超える成果を生み出す可能性を増やすためにも、数多くのキャンペーンをこなしてできるだけ多くの機会を創出することが大切といえます。

なおSNSキャンペーンには様々な手法があり、下記のブログで詳しく解説しています。

SNSキャンペーンを実施するデメリット

不適切な投稿が発生するリスク

SNSキャンペーンは、ユーザーが自由に投稿するため不適切な投稿が発生する恐れがあります。そのため企業側は、キャンペーンの設計段階において適切なルールやガイドラインを策定し、利用規約などとして明示しておくことが必要となります。

参加者への報酬の用意が必要

SNSキャンペーンに参加するユーザーに対しては、多くの場合報酬を用意して実施することでより多くの参加者を獲得することができます。企画の設計においては考慮すべき項目が他の施策と比べても多いため、実施の難易度は少し高いかもしれません。

費用対効果が合わない可能性がある

SNSキャンペーンを企画・運営するには、企画の設計や報酬だけでなく、ランディングページ・ポスター類の制作やWEB広告の配信など多くのリソース・予算が必要になります。キャンペーンの成果次第では企画自体が赤字になってしまうことも十分に考えられるため、小さく始めてノウハウを蓄積していくことが重要となります。

手法4:インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、有名人やSNS上でフォロワーを数多く保有する人(インフルエンサー)を活用して、企業やブランドが商品やサービスを宣伝するマーケティング手法のことです。

インフルエンサーに対して報酬を支払う対価として自社の商品やサービスを紹介してもらい、商品やサービスを購入するように誘導します。これにより消費者に製品のメリットを伝え、ブランドの知名度を高め、販売促進につなげることができます。

インフルエンサーマーケティングを実施するメリット

ターゲットに合わせたリーチ

インフルエンサーが乱立する現代では、一部の有名人を除いてほぼ全てのインフルエンサーが特定のターゲットを絞ってコンテンツを配信しています。そのため自社のブランドに適したインフルエンサーを見つけることができれば、そのインフルエンサーがフォロワーとして抱える特定のターゲット層にリーチすることができるため、マーケティング効果をより高めることが期待できます。

消費者への信頼性確保

インフルエンサーたちは自分の専門分野において深い知識と経験をもって活躍しているケースが多く、そういったインフルエンサーを通して商品を紹介してもらうことで新しい製品であっても一定の信頼を得て市場に参入することができます。

効果的な口コミマーケティング

インフルエンサーの紹介により商品を手に取る人が増えれば、連鎖的に口コミが広がっていく可能性が考えられます。一人のインフルエンサーへの発注により、自然発生的に口コミが広がればマーケティング効果は何倍にも膨らみます。

一方、インフルエンサーマーケティングのデメリットは以下の通りです。

インフルエンサーマーケティングを実施するデメリット

費用対効果の測定が難しい

同時に複数人のインフルエンサーに紹介を依頼する場合などには、どのインフルエンサーからの紹介により最も購入に繋がったかといった成果が見えにくくなる可能性があります。各インフルエンサーに専用のアフィリエイトリンクを発行するなどの工夫が必要です。

ミスマッチによる逆効果

自社のブランドとマッチする適切なインフルエンサーを選ばなかった場合、そのマーケティング戦略が裏目に出る可能性があります。インフルエンサー選定を行うマーケターや代理店などの見極め力が重要になってきます。

意図しないステルスマーケティングの発生

対象となるインフルエンサーがステルスマーケティングの理解がなく、意図せずPRであることを伝え忘れる可能性があります。ブランドの毀損にも繋がるため、投稿前の確認や事前の周知徹底などが求められます。

手法5:UGCマーケティング

UGCとは、「User Generated Content」の略語で、ユーザーが自発的に作成したコンテンツのことを指します。一般的に、SNSやブログ、レビューサイトなどで投稿されるテキスト、画像、動画などが該当します。UGCは広告やマーケティングに活用されることがあり、ユーザーからの信頼性が高いというメリットがあります。

UGCマーケティングのメリット

ユーザーからの信頼性が高い口コミ

ユーザー自身が作成したコンテンツであるため、広告やマーケティングのメッセージよりも信頼性が高いとされています。特にECサイトなどでの掲載においては、嘘偽りではない実際の口コミが存在することが証明しやすいため、信頼性を可視化し購入までの後押しをすることが期待されます。

コンテンツの制作費用が削減できる

UGCを活用することによって、コンテンツ制作にかかる費用を削減することができます。特にフォトコンテストなどを実施した際には、クオリティの高い画像を手軽に数多く集めることができ、UGCとして活用すれば一石二鳥になります。

新たな魅力の発見

ユーザーが主体的に作成したコンテンツを通して、ときに企業側では気づかなかった魅力を発見できることがあります。他社との新たな差別化ポイントとして活用することができます。

UGCマーケティングのデメリット

コンテンツに関する著作権の問題

UGCはユーザー自身が作成するため、二次利用がSNSのプラットフォームの規約に違反しない場合にも、法律において著作権に抵触する可能性があります。企業側は、コンテンツの利用に関するルールを事前に把握し、二次利用の際には極力投稿者からの使用許可を得たうえでの活用が望ましいといえます。

コンテンツの管理が難しい

ユーザー側が主体となり作成するUGCは、複数のソーシャルメディアにまたがるほど自社に関連するUGCを管理することが難しくなります。そのため、社内でルールを作成しUGCの管理・使用許諾の申請フローを予め設定しておくことが効果的な運用の近道です。

コンテンツの質にムラがある

同様の理由で、UGCはコンテンツの質に差が出やすいことも特徴です。効果的なUGCの選定には選定者の力量が問われるため、大きな企業であるほどUGCの活用においてはクリエイティブの監修ができる人材の必要性が高まります。

手法6:ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、SNSやオンラインコミュニティなどのインターネット上で、自社や競合他社、商品やサービスなどに関する言及や評判を収集し、分析することで、市場のトレンドや顧客のニーズを把握することを指します。いち早くトレンドやニーズを把握することで、企はが市場環境の変化に柔軟に対応することができるようになります。また収集した情報をもとに、商品やサービスの改善点を見つけ出したり、マーケティング戦略の改善点を見つけ出したりすることができます。

ソーシャルリスニングは自社の課題を把握するだけでなく、顧客満足度の向上や競合他社との差別化などにも役立ちます。また近年では、AI技術を利用した自動的な言及収集や分析のツールも登場しており、より効率的にソーシャルリスニングを行うことができるようになっています。

ソーシャルリスニングのメリット

市場トレンドの把握

SNS上での言及や評判を収集することで、マーケットのトレンドを把握することができます。トレンドに合わせた事業展開を行うことで、変化の激しい時代においても着実に成長を重ねることができます。

競合情報の収集

自社に対する評判だけでなく、競合他社に関する情報も収集することで競合他社の強みや弱みを分析し、自社の戦略を見直すことができます。製品やサービス力だけでなく、マーケティング戦略や採用戦略など企業活動全体に渡って改善のきっかけを得られる可能性を秘めています。

顧客ニーズの把握

SNS上の口コミにはたくさんの要望・顧客ニーズの種が溢れています。効果的に活用することができれば、顧客満足度を向上させるための改善点を見つけ出し、製品やサービスの品質を向上させることができます。

ソーシャルリスニングのデメリット

情報の正確性

ーシャルメディア上の情報は、ユーザーが自由に発信できるため、真偽の判別が難しい場合があります。偽情報やフェイクニュースが拡散されることもありますので、情報を収集する際には注意が必要です。

ネガティブな情報への過剰反応

ソーシャルメディア上では、批判やクレームなどネガティブな情報が拡散されやすい傾向があります。クレームに過剰に反応してその声だけに則したサービスの設計を行うと、クレームを行っていないその他大勢のユーザーにとって使いにくいものとなり、サービスの価値が知らぬ間に低下してしまうことも考えられます。

プライバシーの問題

ソーシャルメディア上の情報は、個人情報やプライバシーに関する情報が含まれることがあります。そのため情報を収集する際には、プライバシーに関するルールや規制に注意する必要があります。

分析自体の難しさ

企業規模が大きくなるほど口コミや評判の量は膨大な数に及び、収集した情報を正しく分析することは容易ではありません。そのため分析において外部のツールを活用して行うか、分析自体を外部の専門家に依頼する必要があるかもしれません。

SNSマーケティング手法のうち始めやすいもの

SNS広告

SNS広告の多くはクリック数に応じて課金される仕組みとなっているため、消化した予算に対して一定の成果を見込むことができます。ただし広告の種類は多岐にわたるため、自社のマーケティングに最適な広告手段を選択・運用するためには、SNS広告についての学習が必要不可欠です。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは大きな予算が必要なものと思われがちですが、フォロワー規模の小さいインフルエンサーでは商品の無償提供のみと引き換えにプロモーションを行っているケースも多いため、始めたばかりのビジネスでも自らインフルエンサーを発掘すれば小さな予算で始めることができます。

SNSキャンペーン

同様に、SNSキャンペーンも告知とプレゼントを用意することができれば簡単に始めることができます。ただし自社SNSでの告知のみであった場合どの程度参加者が見込めるかは、フォロワーの数や日常的なコミュニケーションの質により大きくことなるため、目に見える成果を出すのは難しい可能性があります。

UGCマーケティングやソーシャルリスニングは、既に自社製品に対する口コミが存在する必要があるため、一定のブランド認知度がある企業向けの施策となり実施ハードルは高くなります。企業ブランドは大きいもののSNSマーケティングに力を入れることができていなかった場合には、これらの施策から始めることも有効と言えます。

SNSマーケティングにおけるよくある勘違い

SNSマーケティングにおけるよくある勘違いには以下のようなものがあります。これらの勘違いを避けてSNSおよびSNSマーケティングを正しく認識することで、施策における効果やゴールの設定をより上手く設定することが可能となります。

SNSが全てではない

SNSは重要なマーケティングツールの一つですが、SNSだけでマーケティングを完結させることはできません。SNSを活用することは大切ですが、他のマーケティング手法も組み合わせて戦略的に活用することが必要です。

SNSが無料であるという誤解

SNSは無料で利用できますが、広告やプロモーションを行う場合は費用が発生します。またSNSでコンテンツマーケティングを行う場合にも、定期的で質の高い投稿を確保するには、多くの時間をかけて作成するか、マーケティングを専門的に行うためのスタッフを雇う必要も発生します。誰でも無料で始められる一方で、無料では即効性の高い効果を出すことは至難の業です。

SNSは即効性があるという誤解

SNSはメルマガのようにフォロワーを獲得した上で定期的な情報発信による中長期的なロイヤルカスタマー醸成を目指すもので、短期間で目に見えて売上で拡大できるほどの即効性を求めるのは難しいのが実情です。無理のない範囲で継続して活用し、フォロワーとの関係性を築くことが大切です。

SNSは自由な表現ができるという誤解

SNSは情報発信が自由にできるため、誤った情報を拡散してしまう可能性があります。特にシェア機能をもつSNSでは一瞬で多くの人に情報が拡散されるため、一夜にして大きな問題が顕になるケースも多々見られます。企業アカウントから発信を行う場合には、情報は適切かつ正確であることが求められます。

SNSは若者だけが利用するものという誤解

一昔前はSNSは若年層が利用するものという印象が強かったですが、今では年齢層を問わず多くの人が情報の収集・関係性の構築に利用しています。また独自のコミュニティが多方面で形成されているため、ターゲット層に合わせた戦略を立てることがSNSマーケティングで成功するうえでの重要なポイントとなります。

SNSマーケティングを成功させるコツ

クリエイティブに完璧を求めない

今では企業のマーケティングやプロを目指すクリエイターの作品なども多数投稿されるようになりましたが、SNSは従来一般の人々がお互いの近況を分かち合うものとして誕生しました。またインフルエンサーであっても動画編集などを自分で行う場合も多く、多額の費用をかけて制作したクリエイティブよりも、人の手で作成した味のあるコンテンツの方が広告として毛嫌いされることなくSNS受けする可能性は高くなります。

SNS内でゴールを完結させない

SNSマーケティングにおけるよくある失敗は、フォロワーを獲得することで終わってしまうことです。経営のゴールとしてフォロワーの数のみに焦点を当ててしまうと、現場の担当者はフォロワーの獲得に躍起になり、自社のマーケティング・ブランディングとは関連の薄い投稿が増えてしまうことがあります。SNS内でのフォロワー数やリーチ数などで完結せず、施策のゴールに応じて最終的な売上の貢献度・トラフィックの増減などを意識することが大切です。

運用コストを試算する

SNSマーケティングは、企業がSNSを通じて消費者と直接対話をすることができるため、貴重なチャンスを提供します。ただし、運用コストを正しく試算しない場合、マーケティング予算の浪費や、予算不足による運用継続の困難などの問題が生じる可能性があります。

そのため運用コストを試算し、予算内でどのような運用を行うかを事前に明確にすることが大事です。運用コストを正確に把握することで、SNSマーケティング戦略の最適化が可能になり、費用対効果を高めることができます。また初期段階からコストを抑えた運用を実施し、徐々に拡大していくことで、運用継続のための資金を確保しやすくなります。

小さく始めてみる

一度に大規模な投資を行ってしまうとコストが大きくかかり改善が難しくなるため、SNSを活用した広告やキャンペーンは小規模から始めることで、リアルタイムで成果が確認できるため、効果が低い場合はすぐに改善できます。また小さく始めることで顧客とのコミュニケーションを十分に行い、顧客の反応を確認しながら、コミュニケーションを改善することができます。

運用フローを構築する

SNSの運用には、クリエイティブの制作や投稿内容の承認など複数人体制で行う場合が多いです。この場合にクリエイティブの制作数が少なかったり、投稿内容の承認に時間がかかると、投稿間隔が次第に大きくなりフォロワー離れ、および運用に携わるメンバーのモチベーション低下にも繋がります。事前に各部署における作業工数や作業目標を設定し、成果とともに運用状況をも定期的に振り返りながら運用することが大切です。

SNSマーケティングの運用を小さく始められるツール『EmbedSocial』

EmbedSocial』はソーシャルメディアから投稿を収集し、WEBサイトに埋め込んで活用することができる SNS ✕ WEB制作ツールです。自社の公式アカウント投稿だけでなく、ハッシュタグやメンション経由で投稿を収集することもできるため、UGCとして自社サイト上での口コミ掲載やハッシュタグキャンペーンにおける応募者一覧の表示、また自社に関連する口コミを分析するためのソーシャルリスニングツールとしても活用されています。

中小規模の企業様でも利用しやすい価格帯と、7種類以上のSNSに対応するなどの豊富な機能が人気な『EmbedSocial』は、2023年2月現在において一週間の無料トライアルやWEB会議でのサービス案内などを実施いたしております。ご興味をもたれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

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この記事を書いた人
EmbedSocial Japan編集部
EmbedSocial Japan編集部
国内3,000ユーザー以上が活用するデジタルマーケティングツールを展開しています。数多くの利用者から学ぶSNS・UGC活用のベストプラクティスを企業の担当者向けに発信しています。
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