この記事をご覧いただいているみなさんはおそらく、UGC(ユーザー生成コンテンツ)が何であるか、そしてそれが少し前からソーシャルメディア上で注目のトピックであったことをすでにご存じでしょう。しかし、UGC活用ツールとその重要性についてはどうでしょうか?
今日、デジタルマーケティングの戦略を実施しようとする場合、UGC活用ツールは必須のツールとなっています。UGCを使ったマーケティングキャンペーン、顧客の声の収集、ウェブサイトの信頼を得るためにUGC活用を検討している場合は、特にツールの利用が必要になります。
私たちは今回、UGCの活用がいち早く広まった海外で活躍するマーケティングの専門家、CEO、企業の創設者に、UGC活用ツールの利用経験を共有してもらい、彼らのニーズに最も役立ったプラットフォームを教えてもらいました。
彼らから共有された10のUGC活用ツールについてご紹介します。(幅広い選択肢をご提案するために、日本で製品展開していない可能性がある製品も載せています。)
ユーザー生成コンテンツ(UGC)活用ツールとは
UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、顧客の写真、動画、レビュー、評価、その他あらゆる形の顧客からのフィードバックを紹介するコンテンツのことです。
UGC活用ツールとは、ユーザー生成コンテンツ(UGC)、つまり顧客によって作成された写真や動画、口コミなどの投稿を収集、キュレート、表示できる、オンライン上で利用できるツールのことです。
このツールはマーケティング戦略でUGCキャンペーンを成功させるためのサポートツールであり、効果的に利用できればビジネスの収益の向上に貢献するはずです。
ではUGCの活用が進む今、どのようなUGC活用ツールが実際に使われいるのでしょうか。
1: EmbedSocial: 総合UGC活用ツール
EmbedSocial(エンベッドソーシャル)プラットフォームは、企業が様々なマーケティングチャネルでUGCを活用することをサポートする、総合UGC活用ツールの一つです。
主要SNSや動画サイト、そして口コミサイトから、数回クリックするだけで、迅速かつ簡単にUGCを収集することができます。
海外で使われているUGCツールのほとんどは日本向けに作られていませんが、EmbedSocialは日本ユーザー向けに日本版のプラットフォームを用意しています。ユーザーは日本語の管理画面で操作でき、日本語のチャットサポート、日本企業向けの支払い方法等、海外発の製品でありながら日本製と同じサービスが利用できます。
国内外多くのユーザーに愛されるEmbedSocialは、2つの主要なUGC向けサブプロダクト、EmbedFeedとEmbedReviewsを提供しています。以下にその詳細をご紹介します。
EmbedReviews(エンベッドレビュー)
参考:EmbedReviewsを使用すると、自動的にGoogleのレビューウィジェットを埋め込むことができます。今すぐ無料トライアルを開始し、みなさんのウェブサイトにGoogleのレビューを表示してみましょう。
EmbedReviewsは、EmbedSocialプラットフォームの一部であり、口コミのUGCを収集するための最高のツールの一つです。EmbedReviewsは、Googleなどのソーシャルメディアからレビューを収集することに特化しており、さらに、Eメール、SMS、ウェブサイト設置型収集フォームなどを介して、レビューを収集するためのさまざまな機能を提供しています。
オンライン上のレビューを活用することの利点は、実際の顧客が投稿した画像やレビューをそのまま利用でき、また、投稿された情報元にリンクを提供できることです。これによりは、その情報が、作られたものではなく、本物の、信頼に値するものであることを証明することができます。
EmbedReviewsの主な機能は以下の通りです。
- Googleロケーションからの自動レビュー生成
- ウェブサイト上で顧客からのフィードバックを収集するためのレビューフォーム
- SNS以外の口コミのインポート
- すべての口コミを一つにまとめてウェブページに表示
- Googleレビュースニペット
- ウィジェット(ウェブ掲載用のデザインパーツ)作成は無制限
価格は月額7,150円からで、プランの内容は、ユーザーが口コミを収集するために必要なGoogleロケーションの数やFacebookページの数によって異なります。
製品にご興味がある場合は、無料トライアルを今すぐ開始するか、EmbedSocial Japanまでお問い合わせください。
EmbedFeed(エンベッドフィード)
EmbedSocialプラットフォームのもう一つのベストセラー製品はEmbedFeedです。この高度なSNS投稿収集ツールは、Instagram、TikTok、YouTube、X(Twitter)、Facebookなど様々なプラットフォームからのUGC投稿を集約するのに役立ちます。
主な利用ケースは、InstagramやXから、指定したハッシュタグの投稿を集めたり、自分にメンションを付けてくれた投稿や動画を集めて、UGCを作成し、ウェブサイトに表示して紹介するケースです。
EmbedFeedは、主要なソーシャルメディアとの統合を承認されているため、SNSや動画サイトからの投稿や動画を幅広く安定的に収集ができる、非常に強力なツールです。
一度設定を行えば、SNSとウェブサイトは同期され、SNS上で新しい投稿がアップされるたびにウェブサイト上のコンテンツも更新されます。
さらに、幅広いSNSや動画サイトの連携が可能なため、大小様々なタイプのマーケティングキャンペーンに対応できます。
EmbedFeedにはわずか数クリックでウェブサイトにUGCを埋め込むことができるテンプレートが用意されています。テンプレートライブラリーではいくつものUGCのテンプレートから、自分のサイトに最適なレイアウトを選ぶことができます。もちろんフルカスタマイズが可能です。
製品をご検討いただく場合は、無料トライアルを今すぐ開始するか、EmbedSocial Japanまでお問い合わせください。
2: Social Native (Olapic)
(日本での製品展開については不明ですので、直接同社にお問い合わせください。)
Social Native(旧Olapic)は、ユーザー生成コンテンツを収集し、キュレーションすることができるトップUGC活用ツールの1つであり、また、あなたのビジネスモデル(および戦略)に最適なインフルエンサーを発見するのに役立つツールです。
このプラットフォームは、InstagramやTwitterから画像や動画を収集することに重点を置いており、その方法はメンションやタグを利用したものです。eコマースブランド、Eメールマーケティング、ソーシャルメディア、デジタル広告などで活用できます。
このプラットフォームの最大の特徴は以下の点です。
- 本格的なコンテンツ・キュレーション
- 権利管理
- オンボーディングと支払い
- 企業向けサービス
- インフルエンサーとそのコンテンツの厳選と評価
同社のウェブサイトには価格が掲載されていませんでしたが、デモを予約して詳細を確認することができます。
このプラットフォームを利用したLocalizelyのCMO、Damjan Tanaskovic氏の体験談をご紹介します。
私は長年にわたっていくつかのUGCプラットフォームを使ってきたが、特に印象に残っているのはPixlee、Yotpo、Olapicだ。いずれもUGCを収集、検索、表示する素晴らしい仕事をしており、中には顧客と交流するためのエンゲージメント・オプションまで提供しているものもある。少なくともOlapicに出会うまでは、私のニーズに合ったコンテンツ提案システムがなかった。
Damjan Tanaskovic, CMO, Localizely
AIを搭載した提案システムにより、どのコンテンツが特定のブランドのマーケティング・チャンネルに最もマッチするかを判断し、オーディエンス・ターゲティングを完全に自動化された正確なプロセスにする機能もあります。
3: Yotpo
(日本での製品展開あり。ただし管理画面は英語のみと同社のウェブサイトに説明があります。)
Yotpoはeコマースのマーケティングソリューションに特化して設計されています。
この製品がフォーカスしている点は以下の通りです。
- SMSマーケティング
- ロイヤリティと紹介
- レビュー
- 購読
- 視覚的なユーザー生成コンテンツ
このプラットフォームは、UGC活用をしたいユーザーが求める以下のような条件を満たしています:
- 使いやすさと立ち上げやすさ
- エンタープライズグレードのセキュリティ
- 専用カスタマーサービス
- 様々な請求方法
価格については、Eメールマーケティングを含む無料プランがあります。有料プランは以下の通りです。
- グロース – 月額19ドルから
- プライム – $59/月から
- パワーハウス – $199/月から
- エンタープライズ – デモをリクエストする必要があります
4: Crowdriff
(日本での製品展開については不明ですので、直接同社にお問い合わせください。)
Crowdriffは、UGCディスカバリーとグローバルな旅行と観光を組み合わせたツールです。人々にとっても地球にとっても良い旅を実現させることが彼らのミッションです。
彼らは、旅行者が異なる視点から世界を見たり、持続可能な探検をしたりするきっかけとなるようなUGCを集めています。このプラットフォームは、旅行ブランドに焦点を当てた真のビジュアルコンテンツエンジンと言えます。
その特徴は以下の通りです。
- 顧客の写真とビデオのデータベース
- 著作権の確保
- デジタル資産管理(マーケティングUGCキャンペーンへのコンテンツの検索、追加、ドロップ)
- インサイトと分析ダッシュボード
- パフォーマンスの最適化
- 簡単な操作
Stress RelieverのデータエンジニアであるBenjamin Okyere氏がこのプラットフォームの実際のユーザー体験を紹介してくれました:
CrowdRiffが他のUGCプラットフォームと真に一線を画しているのは、包括的なビジュアル・キュレーション・ツールも提供しており、買い物客が喜んで参加するUGCから意味のあるビジュアル・ストーリーを生み出す手助けをしてくれるからだ。
Stress Reliever データエンジニア Benjamin Okyere
このプラットフォームには、インポート/エクスポートのためのデータ統合ツールやレポート機能が含まれているので、自分のビジュアルがどのように機能しているのか、それがビジネス全体の成長にどのように影響しているのかを測定することができます。これらの機能により、CrowdRiffはユーザー生成コンテンツを効果的に収集、分析、表示するための強力なツールとなっています。
5.Trustpilot
(日本での製品展開については不明ですので、直接同社にお問い合わせください。)
UGCキャンペーンに最適なもう一つのツール、Trustpilotは、銀行、宝石店、旅行保険、エネルギー供給、自動車ディーラー、不動産、保険、フィットネス、ペットショップなど、多くの業界で使用できるカスタマーレビュー管理ソフトウェアです。
主な機能は以下の通りです:
- 消費者インテリジェンス:顧客フィードバック、競合インテリジェンス、センチメント分析
- 企業レポート
- ダッシュボード
- ソーシャルネットワーク・モニタリング
- ソーシャルメディア管理
- コレクション:認証、エンゲージメント、パーソナライゼーション
無料プランはありませんが、すべての有料オプションのデモを予約することができます。
プランは以下の通りです:
- スタンダード – 1ドメインあたり225ドルから
- グロース – 1ドメインあたり600ドルから
- スケール – 1ドメインあたり900ドルから
- エンタープライズ – 価格はお問い合わせください。
6. Stackla
(日本での製品展開については不明ですので、直接同社にお問い合わせください。)
このプラットフォームは、Thrive Agency デマンドジェネレーション シニアマーケティングマネージャーの Tristan Harris 氏 によって共有されました:
Stackla(Nostoが買収)を使えば、ウェブサイト、ソーシャルメディアチャンネル、その他のデジタルプロパティで、UGCを簡単に見つけ、キュレートし、リアルタイムで公開することができます。
Stacklaの最大の特徴は、その強力な分析機能です。各投稿のリーチ、エンゲージメント、センチメントなど、UGCのパフォーマンスを詳細に把握することができます。これにより、どのコンテンツがオーディエンスの共感を得られるかを特定し、それに応じて優先順位をつけることができます。
また、Stacklaのアナリティクスを使用してUGCのトレンドを追跡し、それに応じて戦略を適応させることもできます。Stacklaはまた、さまざまなプラットフォームでUGCを簡単に共有できるよう、幅広い統合機能を備えています。例えば、StacklaをFacebook、Twitter、Instagram、YouTubeと統合することで、これらのネットワークに簡単にコンテンツを投稿することができます。
7: Judge.me
(日本での製品展開については不明ですので、直接同社にお問い合わせください。)
オンラインストアに最適なもう一つの素晴らしいプラットフォーム、Judge.meは、Shopify Online Store 2.0と完全な互換性があります。
Judge.meのでは以下ことを行うことができます:
- ウィジェットのインストールとカスタマイズ
- レビューの管理
- より多くのレビューを自動的に収集
- 複数のチャンネルでレビューを共有
- カスタマイズ
- 迅速かつ簡単に導入
- 年中無休のカスタマーサポート
Ambient Home USの創設者兼CEOであるKevin Huang氏が、実際にこのプラットフォームを利用した際の体験談を共有してくれました:
私はJudge.meを使用して、eコマースサイトのレビューを収集、共有、管理しています。非常に直感的で使いやすいと感じています。ウェブ、Eメール、SMSを通じて自動的に顧客にレビュー依頼が送られるようにプログラムし、スケジュールしているので、顧客からレビューを得るのは簡単です。
ウィジェットはカスタマイズ可能で、私のオンラインストアのデザインにマッチしており、レビューをテキスト、写真、ビデオで表示できます。商品ページにはレビューと星評価を、トップページにはレビュー特集のカルーセルを表示することができます。
Ambient Home US 創業者兼 CEO Kevin Huang
Judge.meには、レビューで望んでいるものに対応できる多くのオプションがあります。レビューのキュレーションは、一定の条件を満たした後に自動的に公開できるので簡単です。レビューへの返信は、ウェブサイト上で公開することも、Eメールで非公開にすることもできます。また、Judge.meはスパムレビューや不適切な表現を検出し、適切に対処します。
8. Hootsuite
Hootsuiteは、Museum HackのCEOであるTasia Duske氏によって共有されました。彼女の体験談を紹介します:
私がこれまで使った中で最高のユーザー生成コンテンツ(UGC)プラットフォームは、Hootsuite Insightsです。この包括的なツールは、ソーシャルメディアプラットフォームやブログなどの様々なソースからUGCを収集、分類、分析することができ、データの詳細なグラフ表示も可能です。
Hootsuite Insightsの最も注目すべき点は、多言語での会話を追跡する機能である。この機能により、マーケティング担当者は国内外のオーディエンスにおける製品やサービスに対する世論をモニターすることができ、それに応じてコミュニケーション戦略を調整することができる。
さらに、ユーザーの感情に関する洞察は、企業に貴重な顧客フィードバックを提供し、サービスの改善や顧客エンゲージメントの促進に役立てることができます。これらすべての機能により、Hootsuite InsightsはUGCキャンペーンの成功を測定する必要がある組織にとって完璧なプラットフォームとなっている。
(管理画面が日本語で利用できるという情報がありますが、詳細は同社にお問い合わせください。)
9. Greenfly
(日本での製品展開については不明ですので、直接同社にお問い合わせください。)
Greenflyは、企業がデジタルメディアの収集、整理、配信を自動化するためのプラットフォームです。その目的は、ブランドが最も忠実なブランド支持者の力を得ることで、ソーシャルメディアでのリーチとエンゲージメントを高め、より幅広いオーディエンスを惹きつけることです。
Greenfyは、90s Fashion World創業者のJoe Flanagan氏 によってUGCプラットフォームとして共有されました。ここでは、彼のGreenfyを使った経験について詳しく説明します:
私がGreenflyを好む主な理由の一つは、ブランド支持者やインフルエンサーからUGCを簡単に収集し、配信できることです。このプラットフォームのおかげで、私はブランドの支持者を簡単に特定し、彼らと関わることができ、彼らに私の代わりに高品質のUGCを作成し、共有するためのツールを提供することができます。
これは、私のリーチを拡大し、支持者のネットワークを活用するための強力な方法です。Greenflyのもう一つの利点は、その拡張性です。複数のチャネルやプラットフォームで同時に複数のUGCキャンペーンのパフォーマンスを簡単に管理、追跡することができます。
10. Disqus
(日本での製品展開については不明ですので、直接同社にお問い合わせください。)
Disqusは典型的なUGCプラットフォームではありませんが、ニュースやメディアブランドと読者との直接的なコミュニケーションを提供し、読者はニュースブランドが共有する記事に対するフィードバックや意見、トピックを投稿することができるため、今回リストに加えられています。
Twibi Digital Marketing Agency のCEOであるBrenton Thomas氏の体験談を共有します:
Disqusは、ユーザー生成コンテンツを管理するための使いやすいプラットフォームを提供しており、ユーザーは投稿を作成したり、既存の投稿にコメントしたりすることができます。また、UGCを分析・フィルタリングするための強力なツールも提供しており、最も関連性の高い有意義なコンテンツを簡単に見つけることができます。
Disqusは、カスタマイズ可能な様々な機能や設定も提供しており、ユーザーはUGC体験を簡単にカスタマイズして、個々のニーズに最適に対応することができます。Disqusは、コメントのモデレートからユーザー権限のコントロールまで、UGCに対する比類のないコントロールをユーザーに提供し、UGCの収集、分析、表示に理想的なプラットフォームとなっています。
UGC活用ツールの主な特徴と機能
ここまで様々なUGC活用ツールをご紹介してきました。ご覧頂いた通り、様々な機能が備わっていますが、ツールによってその機能の組み合わせが異なります。
そこでツールを選ぶときには、皆さんがUGCを使ってやりたいことや、ビジネスの種類をベースにして検討を進めましょう。ある人にとってベストなツールが、皆さんにとってのベストツールとは限りません。
以下は、UGC活用ツールが持っている主な機能と検討のポイントをまとめまたものです。
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- 投稿収集機能
どのような種類(SNSや動画サイト)のコンテンツを収集する予定で、そのツールで収集できるか
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- コンテンツの取捨選択機能
キャンペーンに最適な投稿をを選択したり削除したりできるか
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- コンテンツのキュレーション
特定の分野やトピックについてのコンテンツを集めきれるか(ハッシュタグ、チャンネル、キーワードなどが利用できるか)
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- コンテンツ編集機能
収集したUGCをニーズに応じて編集できるか(UGCがテキストだけの場合、写真を追加したり、レビューをメール用に再利用したりできるか)
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- UGC表示機能
ウェブサイト、Eメール、イベント、印刷物など、様々なチャネルでUGCを表示できるか
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- インフルエンサーの管理機能
インフルエンサーマーケティングキャンペーンを推進したい場合、該当する投稿のクリエイターを探したり、彼らとつながることができるか
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- アナリティクス
ユーザーのエンゲージメントやキャンペーン全体のパフォーマンスに関するインサイトが確認できるか
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- 投稿依頼機能
投稿依頼機能やクーポンなどインセンティブ付与機能などレビュー投稿の獲得を促進する機能があるか
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- 許諾管理機能
投稿者のコンテンツを自社のマーケティングにおいて利用する場合に許可を取る機能はあるか
ビジネスに適したUGC活用ツールの選び方
前のセクションに関連していますが、このパートでは、みなさんが実際にUGC活用ツールを選択する際に検討すべき点に焦点をあててご紹介します。
データ収集の正確さや安定性
データがないことよりも悪いことは、不正確なデータを持つことです。UGC活用ツールは、ソーシャルメディアから指定した投稿情報を正確に収集する必要があります。
またUGCの収集には様々なソーシャルメディアから投稿データを集める必要があります。このためには、UGC活用ツールは常に大手プラットフォーマとの連携を最新の状態に保っておく必要があります。ツール選択の際には、各SNSとのAPIの連携について確認するとよいでしょう。
使いやすさ
複雑なソフトウェアで時間を無駄にしたい人はいないですよね。せっかく導入しても一部の人しか使えないようなツールは、費用対効果が悪く、やがて使われなくなります。UGC活用ツールは、誰でも簡単に投稿を集めて加工できる、使いやすいものを選ぶことをお勧めします。
カスタマーサポート
新しいツールを選ぶときは、常にカスタマーサービスに注意を払いましょう。カスタマーサポートは、皆さんが抱えている問題を迅速かつ効率的に解決することができるレベルでなければなりません。常にアクティブなカスタマーサポートは、UGC活用ツールに求めるべき非常に重要な機能の一つしてとらえるべきです。
セキュリティ
言うまでもなく、これは皆さんの優先事項の一つでしょう。ツールにセキュリティポリシーが示されているか、ハッキング攻撃やデータ漏洩に対してどの程度安全か、ファイルアップロードはどの程度安全かを確認しましょう。
カスタマイズ性
UGCは一般の人々の投稿をベースにしているため、集めた時にそのクオリティや内容がバラバラであることがよくあります。そのため、たくさん集めたままでは、上手にUGCとして活用できません。
そこでUGC活用ツールには、集めた投稿を並べ替えたり表示のON/OFFをしたりする機能、また投稿の一部をカスタマイズしたり(名前や日付を隠すなど)する機能が必要です。
さらに、投稿者から投稿の再利用の許可をもらうための許諾管理機能も重要な機能です。
またUGCを使ったキャンペーンを魅力的にするためには、UGCを表示させる際のデザインについても、カスタマイズ性が高いツールを選ぶことが必要です。
価格設定
価格はもちろん、UGCプラットフォームが持つ機能によって異なります。また、みなさんの予算によって選ぶことができるツールも異なります。幸いUGCツールにはいろいろな選択肢があります。皆さんがやろうとしているUGCマーケティングキャンペーンにおける優先事項を確認し、使いたい機能と予算に最も合うUGC活用ツールを選びましょう。
今回の記事でご紹介したツールは低予算で使えるものもあります。予算がないからといってあきらめないで、ぜひ様々なUGC活用ツールを探してみてください。
無料トライアルを提供しているツールを選べば、利用開始前に機能を試すことができるので、トライアルの利用もお勧めです。
企業のマーケティングにおけるUGCの重要性
ここ20年ほどで起こった大きな社会の変化の一つとして、SNSの登場と普及が挙げられるでしょう。今やSNSを通じて、だれでも情報発信ができ、そしてそれを幅広く共有することができるようになりました。
この大きな変化の中によって、UGC(ユーザー生成コンテンツ)は、あらゆるビジネスにとってマーケティング戦略の重要なコンテンツに成長しています。
まずUGCによって企業は、より身近に顧客やその他の一般の人々とつながることができる手段を手にしました。
そしてUGCはこれまでのマーケティングメディアと異なり、一般の人々が自ら、自分の経験や意見を述べて発信しているコンテンツで形成されています。
コンテンツはSNSを通じて視聴され、共有・拡散され、多くの人々に届き、口コミマーケティングを実現していきます。UGCの利用は、このように人々の手を通じて共有されることから、皆さんのソーシャルプルーフ(社会的証明)、あるいは、社会的な承認を獲得することにつながるのです。
そのようなUGCに企業が注目するのは当然で、私たちはここ数年、このユーザー生成コンテンツの人気が爆発的に高めっていることを目の当たりにしてきました。
ここに、UGCの重要性について語る上でのポイントをご紹介しておきましょう。なぜUGCが重要なのかと聞かれたときの、参考になると思います。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)は信頼と信用を築くことができる
人々は知り合いからの情報を信頼すること、そして知り合いだけではなく、SNSやオンライン上の口コミも信頼するということは、多くのデータが裏付けられている事実です。
UGCはまさに、知り合いやオンラインの口コミを集約したものです。これはUGCが皆さんのビジネスをより親近感のある、あるいは愛着のあるものに導くことができることを意味しています。
UGCはクリック率を向上させる
各種のUGCに関するデータによると、UGCをメールマーケティングに取り入れると、クリック率(CTR)が78ポイント増加するとのことです。
また、UGCを紹介しているとウェブページのコンバージョンは29%増加し、UGCを利用した広告はCTRが4倍高くなるというデータもあります。
UGCはリーチとエンゲージメントの増加させる
友達や家族が、ある商品やサービスについて良い評価をしているのを見ると、人々はその商品を買う可能性が高まります。
92%の消費者が企業側からの情報ではなく、一般の人々からのおすすめ情報を信頼すると答えています。また、SNS上のUGC投稿は、企業が投稿するコンテンツよりもエンゲージメント率が28%高いという情報があります(参考情報)。
UGCは売上を促進する
マーケティング戦略の最終目標は、ビジネスの収益を向上させることです。UGCはこの点においても貢献するコンテンツと言えます。
商品を販売するeコマースサイト内に口コミを表示することで、コンバージョンが74%増加するなど、UGCが売り上げを後押ししているデータが報告されています。
まとめ
UGCは、企業やブランドがより身近に消費者とつながることを可能にする、非常に価値のあるコンテンツです。
そして適切なUGC活用ツールを使えば、企業としての信頼性を高め、リーチとエンゲージメントを増やし、顧客とのより良い関係を気付くことができるようになります。
この記事で紹介した製品の中にきっと皆さんにぴったりのツールがあるはずです。ぜひUGC活用ツールの利用を検討してみてください。