最近は企業やお店の規模にかかわらず、ウェブサイトとSNSのアカウント両方を運用している事業者が多くなっています。
もし皆さんがウェブサイトとSNSの両方を持っているなら、SNSをウェブサイトに埋め込み、連携してみてはいかがでしょうか。・・・と言われても、「埋め込み・連携って何?」「どんないいことがあるの?」と思われた皆さんも多いはず。
そこで今回はSNSをWebサイトに埋め込み連携するとは、そして、そこから得られる様々なメリットについて、解説します。
SNSをウェブサイトに連携させるには、以下のような方法があります。このうち、SNS投稿の埋め込み連携はこのうちの一つの方法です。
ウェブサイトに、あなたのプロフィールへのリンクを含むソーシャルメディアのアイコンを目立つ場所に配置します。これにより、ホームページの閲覧者があなたのソーシャルメディアのページへ直接アクセスできるようになります。
ウェブサイトの特定のコンテンツや記事にソーシャルシェアボタンを追加し、訪問者がそのコンテンツを自分のソーシャルメディアで簡単に共有できるようにする方法です。これにより、訪問者は1クリックで、例えば彼らのFacebookのタイムラインやTwitterのフィードに、そのコンテンツを投稿することができます
ウェブサイトのバックエンドにSNSのアカウントを直接リンクする方法です。これにより、ウェブサイト上で直接ソーシャルメディアのコンテンツを共有したり、あなたのソーシャルメディアの活動をウェブサイト上で表示することができます。たとえば、ブログ記事を書いた際に自動的にソーシャルメディアにもその内容が投稿されるように設定することができます。
SNS投稿のウェブサイト埋め込み連携とは、各種SNSの投稿をウェブサイト(会社ページや商品ページ)に埋め込み表示させることですが、スクリーンショットのように画像として貼り付けるのではなく、埋め込み用のコードを使って、SNS投稿そのものをウェブサイト上で表示させる方法です。
ここからは簡単で、かつ、多くの連携メリットを得ることができるSNS投稿の埋め込み連携について詳しく解説していきます。
主なSNSとウェブサイトの埋め込み連携のやり方は、以下のリンク先に詳しく解説していますので、ぜひご覧ください(当社ブログ記事にリンクします)。
基本的には、それぞれのSNSアプリには埋め込みコードを発行する公式機能がついているので、それをコピーして、ワードプレスなどのウェブサイト作成ツール上で貼り付けるだけで、簡単です。
公式機能での埋め込みは、複数投稿を一度に埋め込んだり、デザイン性や拡張性の面で物足りないことから、SNS埋め込み連携を行う企業やWEB制作会社では、SNS投稿の収集・埋め込みツールを利用することが多くあります。
Webサイト上にSNS投稿を埋め込み・連携することは、ホームページやSNSを運用する事業者にとってどのようなメリットがあるでしょうか。今回は以下の6つのメリットについてそれぞれ掘り下げて解説したいと思います。
WEB接客ツールFanplayr社とイタリアのボッコーニ大学の調査によれば、ウェブサイトに「長く滞在するユーザーほど、購入する可能性が高い」という傾向があるとのことですが、SNSとウェブの埋め込み連携は、ウェブサイトの滞在時間を伸ばす効果が期待できます。
例えば、こんなシーンが想定できます。
インスタをみてたら、かわいいシャツがあったので、プロフィール欄やインスタショップからウェブサイトにリンクしてみた。
↓
サイトにはインスタで見たシャツのほかにもいろいろなワンピースがあったので、なんとなくスクロールして眺めてみた。
↓
いろいろ見てるうちに色や値段、サイズが気になり、商品ぺージを見てみた。
↓
実際に買った人のYoutube動画もあったので見てみたら、自分にも合いそうだし、買っても損はしなさそう。
↓
購入ボタン、ポチ。
さすがに購入までこんなにスムーズにいくことは多くないでしょうが、少なくとも何か興味があってウェブサイトに来て、似たような商品が並んでいたら、見てしまいがちなのは、経験上うなずいていただけると思います。
ウェブサイトの滞在時間を長くするためのコンテンツを一から作るのは大変ですが、インスタグラムやツイッターやTikTok等は投稿が簡単にできるので、頻繁に新しいコンテンツをアップでき、コンテンツの数を増やしやすい、という強みも利用できます。
SNSの埋め込み連携は、今のところウェブサイトの検索結果表示順位を上げる効果はありません。しかし「間接的な」影響はあると言えそうです。
ポイントは、直帰率と滞在時間の関係です。
滞在時間はウェブサイトをどれくらいの時間を見ていたか、直帰率は皆さんのウェブサイトを訪れた際に最初のページだけしか見てもらえなかった割合です。
SEOトレーニングおよびエキスパート情報サイトBacklinkoでは、Googleの検索結果1ページ目のランキングと直帰率には関係があった、というデータが紹介されています。
また、サイトの滞在時間が平均以上の場合は、Googleで上位に表示される傾向があることも、同じくBacklinkoで指摘されています。
これらのことから、SNSをウェブサイトに埋め込み、直帰率を下げ滞在時間を伸ばすことができればSEO的に良い効果が見込める、というロジックは成り立つのでは、と筆者は考えています。
インスタやTikTokなどのSNSアプリは、誰でも簡単に洗練された投稿が出来る反面、各ユーザーの投稿は同じフレームを使って表示されるので、アプリ上でブランドの世界観を出しづらかったり、投稿から自社サイトにリンクさせるなど特別なアクションを追加することができないなどの制限があります。
その点、SNS投稿を埋め込みツールなどを使ってウェブサイトと連携すれば、様々なデザインでSNSの投稿を表現することが可能になります。例えば正方形の写真が並べられただけのインスタグラムの投稿を、ウェブ上ではスライダーなどで動きを出すことも可能です。
SNSをウェブサイトに埋め込めば、CTA(コールトゥアクション)ボタンを使って、SNSの投稿から1クリックで好きなランディングページにリンクさせることもできるようになります。
eコマースサイトをお持ちなら、そこにSNS投稿を直接埋め込んで、カタログの代わりにしてもいいですよね。InstagramやYoutubeなどの動画に「購入する」や「お問い合わせ」というCTAボタンを設置してウェブサイト上に表示することも可能です。
自社からの発信ではなく、顧客やユーザーがアップしたSNS投稿を自社サイトやアカウントで表示する場合、これらの投稿コンテンツを「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」と呼びます。例えば皆さんの商品を買った購入者がSNS上にアップした感想投稿を埋め込みウェブサイト上に表示した場合、それらのコンテンツはUGCとなります。
SNS上には、「ここに行ってみたらよかった」「これ使ってみてよかった」「これが好き」といった投稿がたくさんあふれています。皆さんも何かを買うときの参考にされたことがあるかもしれません。
マーケティングの神様と呼ばれるノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院のフィリップ・コトラー教授は『コトラーのマーケティング4.0 スマートフォン時代の究極法則』の中で、現代の消費者は以前と比べると、自身の意思決定について社会的な影響をより強く受けるようになっていると分析しています。
また、人間にはそもそも、
といった傾向があることも、心理学で指摘されています。
皆さんの商品の購入を検討する人の多くは、最終的には皆さんのウェブサイトに訪問するはずです。ここで、他の人の意見を見せてあげることは、迷いを消して最後の一押しをする、最適な方法になるでしょう。
そしてたくさんの人の意見を集めて表示するには、SNSから投稿を集めて埋め込み表示するのが、最も簡単な方法の一つです。
現在主に使われているSNS(インスタ、ツイッター、TikTok、フェイスブック)やYoutube等動画メディアは、ほぼすべてウェブサイトに埋め込むことが可能なので、複数のSNSアプリの投稿を一つのウェブサイトにまとめて表示することができます。一度にまとめて表示すれば、閲覧者やSNS運用担当者は、複数のSNSを渡り歩かなくても、一覧できるようになります。便利ですよね。
そして一覧表示にはもう一つ、「わざわざ」皆さんのウェブサイトを訪れる理由を作ることができる、という大きなメリットがあります。
SNSはそれぞれメインユーザーの属性や好みの傾向が違うので、投稿する画像やキャプションを変えている場合も多いと思います。動画も長さやスタイルによってどのSNSにするか、使い分けているでしょう。
結果として、SNSごとに違うコンテンツが散在し、見たい人はあちこち行かないといけないわけですが、それを一つのウェブサイト上でまとめて見ることが出来るとなれば、人々に「わざわざ」皆さんのウェブサイトを訪れる理由を作ることができるのです。
このため、ウェブサイトのページビュー数やユーザー数を向上させることが期待できます。
よりたくさんの情報を得たい、何度も見たい、と思っているコアなファンを持っている場合には、このメリットがより強く効果を発揮します。
SNSのマーケティング効果はフォロワーの数だけでは測れないものですが、アカウントをフォローしてくれる「フォロワー」は、皆さんのことを「知ってる」という段階から、一歩進み、「もっと知りたい」「良い/好きと思っている」人たちです。
さらに言えば、皆さんのことが好きな気持ちを、外部に”表明している”人たちです。ファンとも呼べるこの人たちは、ビジネスをする上で大切にしたい存在ですよね。
フォロワーを増やすことは簡単なことではありませんが、地道な対策を続けるしかありません。まずは、投稿を見た人の感情を動かすコンテンツを提供し続けることが大切です。
そして、よりたくさんの人に見てもらえるようにSNS上だけでなくウェブサイトにも投稿を埋め込み、「フォローする」ボタンも設置すれば、フォロワー獲得の機会を増やすことが出来ます。
ウェブサイトにはSNS投稿だけではなくブログや商品紹介ページなど他のコンテンツもあるので、投稿以外のコンテンツの魅力からもフォロワー獲得が期待できるようになります。
SNSの投稿は誰でも簡単にできますが、ウェブサイトの更新はスキルがないと難しい場合が多いものです。そこで、ウェブサイト上にSNSを埋め込み連携すると、ウェブサイトの一部を、誰でもいつでも更新可能なパーツにすることができます。埋め込み連携は、SNSアプリ上で投稿するたびにウェブサイト上の表示も更新させることができるからです。
また、SNS投稿をウェブサイトに埋め込むことは、二次利用によるコスト面でのメリットもあります。SNS投稿は手軽と言っても、魅力的なコンテンツを届けるためには、企画、撮影、編集、コピーライティングなどなど、時間や費用をかけなくてはならない場合もよくあります。
一度作ったコンテンツを、SNSでもウェブでも手間なく二次利用して、コンテンツ制作にかけたコストの一部を”回収”しましょう。
以上がSNS投稿をWEBサイトに埋め込み連携する、6つのメリットでした。
さて、このブログの途中いくつかSNSを埋め込み連携させたウィジェット(パーツ)を表示してみましたが、お気づきになりましたでしょうか。これらのウィジェットはすべて当社製品の「エンベッドソーシャル」を使って埋め込んだものです。
SNS投稿収集・埋め込み表示ツールのエンベッドソーシャルは、各種SNSのアカウントやハッシュタグから、投稿や口コミを収集し、スタイリッシュなデザインで、ウェブサイトに埋め込むためのツールです。
SNS投稿収集・埋め込みツール「エンベッドソーシャル」の主な特徴:
ここまで、SNSとウェブサイトを連携させることの効果を解説してきました。ここでは実際にSNSとウェブサイトを連携させている企業や団体の例をいくつかご紹介しましょう。
同法人では、ホームページ内の特別ページに、InstagramやYoutubeの投稿を埋め込み連携表示させています。
導入のきっかけや効果についての詳しいお話は、こちらの 水フォーラム様導入事例インタビュー記事からご覧いただけます。
オンラインショップの商品ページの一部にInstagramの投稿を表示させている例です。企業アカウントから投稿されたコンテンツだけでなく、お客様が投稿したコンテンツ(UGCユーザー生成コンテンツ)も表示されています。
導入のきっかけや効果についての詳しいお花は、こちらのかね七株式会社様 導入事例インタビュー記事からご覧いただけます。
EmbedSocialの導入事例ページでは、各種SNSとウェブサイトを連携させた事例が多く掲載されていますので、ぜひ皆さんのサイト作りの参考にしてみてください。
今回の記事ではSNSの投稿をウェブサイトに埋め込み表示して連携させる方法、そしてそのメリットをご紹介しました。
ウェブサイトとSNSを連益させることは、ブランドの可視性を高め、顧客との関係を深める素晴らしい手段です。そしてゆくゆくは、より多くのトラフィックを生み出し、ビジネスの成長を促進するための基盤を作ることができるでしょう。
SNS×WEB制作連携ツールのEmbedSocialについてご興味のある方は、今すぐ7日間の無料トライアルでお試しいただくか、当エンベッドソーシャルジャパンまでお問い合わせください。