SNSを使った施策の一つに「ハッシュタグキャンペーン」があります。「#(ハッシュタグ)」をつけた投稿を行うだけで気軽に参加できるというメリットがあるだけでなく、フォロワーを通したP2Pの情報拡散ができる点もハッシュタグキャンペーンを行う大きなメリットの一つです。
今回はハッシュタグキャンペーンの概要を説明するとともに、2020年に実施された最新ハッシュタグキャンペーン事例をご紹介させていただきます。
InstagramやTwitterなどのSNSでは、投稿本文に「#(ハッシュタグ)」をつけて投稿をすることができ、検索するときに該当のハッシュタグがついた投稿だけを一覧で表示させることができるため、投稿を分類することに活用されています。
一般的は、「#富士山」など自分の訪れた場所を記録したり「#おしゃれ好きな人と繋がりたい」などSNS上での友達作りを目的として活用されることが多いですが、企業のマーケティング活動にも活用されていて、「#(自社商品名)」をつけてInstagramに投稿した人の中から抽選で○名様に商品をプレゼント、といったようにSNS上でのキャンペーンとして利用されています。
従来実施されていたキャンペーンでは、対象商品のシールを集めたり郵送で応募したりと参加するまでのハードルが高く参加者が限定されていましたが、SNSを活用したハッシュタグキャンペーンの場合には、スマホで撮影した写真とSNSアカウントさえあれば誰でも・どこでも手軽に参加することが可能なため、対象を広げて幅広い層へと認知を拡大させたい場合により大きな効果を発揮することができます。
公式SNSアカウントを通した情報発信も有効ですが、自社アカウントのフォロワーにしか投稿を見てもらえないというデメリットもあります。反面ハッシュタグキャンペーンの場合には、投稿してくれたユーザーのフォロワー全員にリーチすることができるため、自社アカウントをフォローしていない人に対しても自社商品などを紹介することができます。
また、キャンペーン実施の告知はSNSだけではなくホームページ、チラシなど様々な方法で行うことができるため、まだSNSで多くのフォロワーが多くない場合でも実施することが可能です。
広告などに代表される企業からの情報発信は、ユーザーに敬遠される傾向にあります。ハッシュタグキャンペーンでは自社商品に関心の高いフォロワーを通してまだ関心の薄い層へと、口コミのように段階的に情報を届けていくことができます。
また関心の高い層に対してもCMや広告で一方的に情報の発信を行うだけでなく、ユーザー自身に参加してもらうことで双方向的なコミュニケーションを生み、自社商品への関心をさらに高めることができます。
ここからは、2020年に実施された最新のハッシュタグキャンペーン事例をご紹介させていただきます。
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/shizuoka-hatachi/
オンラインでの開催となった成人式でも、友達との交流・思い出づくりができるようにフォトスポットの設置を実施され、フォトスポットで撮影された写真を成人式のタイトルにちなんだ「ハタチカラ」をハッシュタグ名としてInstagramに投稿してもらうことで、SNSを通した思い出共有の企画を実施されています。
2021年1月3日
「#ハタチカラ」をつけてInstagramでシェアをすること。
特になし
Instagram(投稿数:107件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/j-wave/
番組ごとに独自のハッシュタグを設定いただき、Twitter・Instagramのハッシュタグを通して放送中にリアルタイムで感想を募集されております。過去複数回実施いただいていることもあって、一回の企画ごとに1,000件近くもの投稿が集まり、SNSのハッシュタグ企画を通してユーザーとのコミュニケーションを活性化いただいている大きな成功例だといえそうです。
2020年10月20日〜2020年11月20日
「#東京新視点jwave」をつけてInstagramでシェアをすること。
記載なし
Instagram(投稿数:1535件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/seiseki/
「#せいせきおとなサンタ」「#せいせきこどもサンタ」という2種類のハッシュタグを用意し、一つの企画で大人向けと子供向けに対象者を分けたキャンペーンを同時に実施されています。ショッピングセンター内の店舗名と連動して、Instagramへとシェアされた商品を抽選でプレゼントする企画を実施されています。
2020年12月1日〜2020年12月16日
「#せいせきおとなサンタ」または「せいせきこどもサンタ」と、「#商品を扱っている店舗名」のハッシュタグをつけてInstagramに投稿すること
抽選で10名に、投稿した商品をプレゼント
Instagram(投稿数:69件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/oirase/
Instagramを活用したフォトコンテストを実施されています。地方自治体であっても、企画の宣伝の仕方やプレゼントの内容次第では多くの人に参加してもらえるSNSキャンペーンをつくることができる良い事例だといえます。
2020年11月6日〜2021年1月24日
公式アカウントをフォローし、「#おいらせ町魅力再発見」のハッシュタグをつけた写真をInstagramでシェアすること
10名様においらせ町の特産品詰め合わせ(3万円〜3,000円相当)をプレゼント
Instagram(投稿数:267件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/my-home-market/
VRを活用した住宅販売のマーケットプレイスを展開するMY HOME MARKETのキャンペーン企画として実施されています。マーケットプレイスとしてのユーザー数の多さはもちろんですが、複数名へのプレゼントや審査員の用意、また今回を初回企画としてフォトコンテストを継続的に実施いただくことなどもあり、合計で1,000件以上もの投稿を集めることに成功しています。
2020年12月1日〜2020年12月31日
公式アカウントをフォローし、公式アカウントのタグ付け・「#マイホームクリスマスデコ」のハッシュタグをつけて投稿すること
受賞した5名にQUOカード3,000円分プレゼント
参加賞として抽選で10名様にQUOカード500円分プレゼント
Instagram(投稿数:1749件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/plus-ethical/
エシカルを推進する静岡県の企画「プラス・エシカル」の一部として、Instagram・Twitterを活用したハッシュタグキャンペーンを実施されています。行政主体の企画ですが、数多くの投稿を集めることに成功されているのも特徴的です。
2020年11月1日〜2021年2月28日
「#プラスエシカル」をつけてInstagram・Twitterでシェアをすること。
毎月抽選で10名様にフェアトレード&オーガニックコットンのエコバッグをプレゼント
Instagram(投稿数:321件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/cwm2020/
イベント名にちなんだ「#カリフォルニアワインマンス2020」というハッシュタグを通してInstagramからユーザー投稿を収集し、ギャラリーとして活用されています。イベント出店者側の投稿・参加者側の投稿をそれぞれ募集することで、プレゼント等の用意なくInstagram上で数多くのシェアにつながっています。
2020年10月6日〜2020年10月31日
「#カリフォルニアワインマンス2020」をつけてInstagramでシェアをすること。
特になし
Instagram(投稿数:403件 *2020年11月6日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/lohasfesta/
WEBサイト上でイベント名である「#ロハスフェスタ」のハッシュタグをつけた投稿をInstagram・Twitterそれぞれから募集し、寄せられた投稿をイベントトップページに表示されております。
ユーザー間のシェアを通した認知拡大に合わせて、収集した画像をトップページでギャラリーとして使用することでより効果的なUGC活用を行っています。新規投稿は自動更新で表示させることができるため、運用コストを削減するのにも役立ちます。
2020年10月28日〜2020年11月8日
「#ロハスフェスタ」「#LOHASNAP」をつけて、InstagramまたはTwitterに投稿すること
投稿画面の提示でシールをプレゼント
Instagram
Twitter
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/mt/
特設ページにて「mt」製品を使用した工作プロジェクトを実施し、「#mtartathome」をつけて完成した作品のシェアを促進されています。新型ウイルスの感染拡大が続くなか、世情を逆手を捉えておうちで楽しめる企画で多くのSNSシェア獲得に成功しています。
賞品の配布なども実施しておらず、「mt」のファンであるお客さんたちが楽しめることにフォーカスして自社商品の認知拡大にも成功した事例となります。
2020年5月1日〜
「#mtartathome」をつけてInstagramでシェアをすること。
特になし
Instagram(投稿数848件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/chubu-international-airport-centrair/
期間限定ではなく一年を通したハッシュタグキャンペーンを実施されています。長期的にキャンペーンを実施することでより多くの人にキャンペーン自体を認知してもらうことができます。飛行機・旅行という特性上キャンペーンに参加できる機会が限られてくる中でも、多くのユーザーを巻き込んだキャンペーンの運用に成功しています。
一年を通して
ハッシュタグ「#日帰りヒコーキ」をつけて旅の思い出をシェアすること。
特になし
Twitter
Instagram(投稿数:328件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/laquanstudio/
こちらも同様に一年を通してキャンペーンを実施されている事例となります。1ヶ月を区切りとしてスタジオで撮影した写真を該当のハッシュタグをつけて投稿してもらうキャンペーン実施し、優秀作品に対してプレゼントを実施されています。写真スタジオとしての相性の良さも相まって、該当ハッシュタグには合計で1,000件以上という非常に多くの投稿が寄せられています。
本来ユーザー自身だけのものとなるスタジオ写真ですが、Insatgramでの投稿キャンペーンを通して自社のコンテンツとしてHP上でも活用できるのも大きなメリットです。
一年を通して(1ヶ月の区切りで募集し、プレゼントを実施)
「#らかんスタジオ」と 「#らかんキッズ」または「#家族写真」 をつけてInstagramに投稿すること。
優秀作品には、おしゃれなフォトフレーム「ユニオンスクエア1つ」&らかんスタジオの記念撮影で使える割引券をプレゼント。
Instagram(投稿数:1737件 *2021年1月15日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/fujipan/
「#メロンパンサンド選手権」のハッシュタグをつけて、フジパン様のメロンパン商品(「特撰メロンパン」「特撰チョコチップメロンパン」)のアレンジレシピをキャンペーンサイトを通じて募集されています。消費としてただ食べるだけではなく、楽しみながら食べてもらう・新たな楽しみ方を見つけてもらうことを目的として、消費者体験の向上につながっています。
2020年7月1日〜2020年8月31日
公式SNSアカウント(Twitter, Instagram)をフォローした上で、該当商品を活用したオリジナルレシピを「#メロンパンサンド選手権」のハッシュタグをつけて投稿すること。
Twitter
Instagram(投稿数:152件 *2020年8月21日時点)
https://embedsocial.jp/blog/case-studies/sakuonsai/
新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となった音楽祭を盛り上げるために、過去の音楽祭での思い出をSNSでシェアするキャンペーンを実施されています。オンライン開催のため生の音楽祭開催で見られるようなアーティストとお客さんとのコミュニケーションが希薄となってしまいますが、SNSでのユーザー参加型のキャンペーンによってお客さんがより主体的に関われる機会を生み出しています。
開催前でありながらすでに100件以上の投稿が寄せられ、音楽祭とSNSでのシェアという相性の良さが伺えます。
2020年8月1日〜2020年9月6日
公式アカウントをフォローした上で投稿に公式アカウントをタグ付けし、「#三条楽音祭」「#プレイバック楽音祭」をつけて思い出を写真と共にシェアすること。
キャンペーン開催期間中にナイスな写真を投稿した方に、素敵な景品をプレゼント。
Twitter
Instagram(投稿数:125件 *2020年8月21日時点)
上記で紹介したハッシュタグキャンペーンは全て、SNS投稿埋め込みツール『EmbedSocial』を使って行われています。『EmbedSocial』はソーシャルメディアの投稿・レビューなどを、簡単にWEBサイトに埋め込むことができるSaaS型のウィジェット作成ツールです。
全世界で50,000人以上のユーザーが1,000,000以上のウィジェットを作成し活用しております。
対応しているソーシャルメディアは現時点で7種類(2020年9月現在)。InstagramやTwitterから投稿を収集するだけでなく、Youtube・TikTokなどの動画にも対応。Googleマイビジネスに投稿されたレビューをWEBサイトへと同期して埋め込むこともできます。
使い方は様々。多様な使い方に対応できる充実した機能と簡単な操作性が人気の理由の一つです。
Instagram・Twitterのハッシュタグを指定して、一般ユーザーの投稿を収集することができます。
システムにアカウントの接続後、投稿の収集を希望するSNS・ハッシュタグ名を選択するだけで表示用のウィジェットを簡単に作成することができ、自動的に生成された埋め込み用のコードをサイトに貼り付けることでWEBサイト上で表示させることができます。
後から設定の変更などを行った場合にも、コードの再埋め込みは必要ありません。
Instagramハッシュタグ・Twitterメンションなどを通して別々に収集した投稿を、一つのウィジェットとして合わせて表示させることができます。Instagram・Twitterの両方でキャンペーンを行う場合や、ハッシュタグ・メンションの両方を活用したキャンペーンなどにも活用することができます。
表示させる投稿は、投稿された日付・サイト上でのクリック数・SNSでのいいね数をもとにして並び替えることができます。
※サイト上でのクリック数・SNSでのいいね数をもとにした並び替えは、プレミアムプラン・エンタープライズプランでのみご利用可能です。
また、トップに表示させたい投稿を指定することもできます。「固定表示」では選択された投稿が常に最上位に表示され、「表示順」を活用すると、1〜20の番号を振り分け表示させる順番を設定することが可能です。
※「固定表示」させた投稿は「表示順」に優先して最上位に表示され、複数の投稿に「固定表示」を設定した場合には、最後に設定した投稿が最上位に表示されます。
収集した投稿は管理画面よりON/OFFの設定をすることができるため、該当ハッシュタグのついた関係のない投稿が混ざってしまった場合にも安心です。また、全ての投稿を非表示の状態で収集することもできるため、表示させたいものだけを一つずつ選んで表示させるといった使い方も可能です。
手動で投稿のON/OFFを行うだけでなく、事前にキーワードを設定してフィルタリングを行うこともできます。キーワードに「#」をつけてフィルタリングを行うと、ハッシュタグのAND検索という形で指定した2つのハッシュタグがついた投稿のみを収集することも可能です。
画像と文章を合わせた表示、画像だけの表示、スライダーでの表示などレイアウトは全部で13種類用意されています。一部を除き、用意されているほぼ全てのテンプレートはスマートフォンでの表示にも対応しています。カスタムCSSを追加することでサイトのデザインに合わせてレイアウトを細かく調整することもできます。
EmbedSocialは初期費用なし・月額7,150円〜 にてご利用をいただくことができます。一番下のPROプランでも最大で3ソース(3ハッシュタグ)を設定をすることができ、大規模なキャンペーンを除いて多くのケースでご利用いただくことができます。
より効率的なハッシュタグキャンペーンの運用に、ぜひいかがでしょうか?
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